太平洋戦争中の日本軍戦車といえば貧弱の極み、貧弱の代名詞、ブリキの戦車とすら呼ばれ、米軍相手に苦戦しまくったことで有名なわけです。 じゃあなぜ日本の戦車は貧弱なのかということについて今回は論じていきたいわけです。 そもそも戦車の性能はどういう風に決まるのかということを考えていきたいのですが、戦車の性能は高ければ高い方がいいわけですがその上限というのは確実に存在するわけです。 第一に予算や資源の問題です。軍の予算規模によって戦車に割ける予算が決まります。いくら性能が高くても数を配備できなければ意味がなく、そういう意味でコストとの兼ね合いというのは常に重視されるわけです。同様に資源の少ない国では資材が比較的高価になるので結果コストが膨らみます。 第二にインフラの問題です。いくら高性能な戦車があったとしても戦場に運べなければ意味がありません。鉄道の輸送能力や鉄道車両のサイズ、鉄橋、トンネル、道路