自家用車で限界分譲地を訪問するさい、僕は現況をたしかめるまえにいきなり車両で侵入することは避けるようにしている。古い分譲地は道路の幅員が狭く、駐車場所の確保が難しいということもあるが、もうひとつ、管理の悪い分譲地は私道の荒廃が進み、部分的に車両の通行が困難となっている可能性が高いためである。 たとえ販売当初は舗装工事を施されていた分譲地であっても、その後の数十年、いっさいのメンテナンスもおこなわれてこなかったような道路は、舗装がはがれ、多数の陥没箇所が発生しており、そんな道をうっかり速度をゆるめず通過しようものなら、脳天を天井に強打しかねないほど激しくバウンドしてしまう。 陥没した道路、朽ちはてた公園。雨のあとに入ろうものなら… また千葉県北東部には、横着して最初から未舗装の砂利道のまま販売された分譲地も少なくない。 仮に雨天後、うかつに二輪駆動車でそのような分譲地に入ろうものなら、坂道で