(PDFバージョン:kyotounohito_nagaigou) 「身体の半分以上が、頭で出来ている!」 初めて、小松左京さんに会ったときに受けた印象だ。 「TOKON5」に行ったとき、筒井康隆さん、豊田有恒さんに連れられて、小松さんが仕事場にしていたホテル・ニュージャパンを訪れた。 「オー!君が『ハレンチ学園』で騒がれている永井豪チャンか~?!」と、小松さんは巨大な頭を振り、満面の笑みで迎えてくれた。 「十兵衛やアユちゃんのオッパイを大きくしろ!」と小松さん。「小さめだから初々しくて良いのだ!」と筒井さん。たちまち、私をそっちのけでオッパイ論争が始まった。 当時、『ハレンチ学園』を批判する大人とばかり会わされていた私は、即座にSF作家という人種が大好きになった。 高校一年の時に『日本アパッチ族』に出会い、以来夢中でSF小説を読み漁っていた私だが、作品だけでなく、作者にも魅了された瞬間だっ
![【小松左京氏追悼エッセイ】『巨頭の人 小松左京』永井豪](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/663b1ab477ba388a077b6cd991e18a923df5b0be/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fprologuewave.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F07%2Fcropped-pw_icon.jpg)