1週間ほどドイツを取材で歩いた。そこで、もしかしたら、われわれが「環境対策で遅れている」と非難している中国やインド、そのほかの開発途上国の公害問題を考えるうえで非常に重要なポイントがあることに気がついた。それは途上国に進出し、その国の経済発展に寄与している先進国企業の関わりである。 今回の取材は、日本に先駆けて新エネルギー開発に大きく国の方針を変更したドイツの動きをこの目で確かめるもので、これについては2008年の元旦の夜7時から『地球特派員スペシャル』(NHKBS1)で放送される。この取材のなかで、ドイツにとっては「過去」であるものの、恐らく、多くの途上国にとっては「現在」と「今後」につながる重要な問題があることに気づいた。今まで、私が見落としていた問題である。 それはライプチッヒの近くのビターフェルトという街に行ったときだ。筆者は自分のサイト( http://www.ycaster.c