メディア選挙からデータ分析選挙へと旋回した2012年大統領選 November 11, 2012 op-ed / commentary authorjunichi ikeda share tweet 11月6日に行われたアメリカ大統領選は、現職のオバマ大統領が挑戦者のロムニー候補を破り再選された。前回の2008年の熱狂的な支持に比べれば、良くも悪くも現職の大統領として過去3年半余りの実績に基づく、リアルな人物評の下で選挙戦に臨まねばならず、総じて逆風にどう対処するかに注目が集まっていた。 実際、2010年の中間選挙ではいわゆるTea Party効果によって、下院での多数を共和党に奪取され、それ以後は、90年代のクリントン時代のように、大統領と下院議長との間での対立が目立ち、重要な政策=法案が頓挫する事態が続いていた。今回の選挙は、そうしたホワイトハウス(民主党)対連邦議会下院(共和党)の対