マット・デイモン主演の大ヒット映画『オデッセイ』の原作小説である『火星の人』。この中で、著者のアンディ・ウィアーは火星探索の可能性について深く掘り下げていました。一方、ウィアーが昨年発表し、日本では今年翻訳版が出版された小説『アルテミス』は、架空の月の街を中心に描かれています。 物語の主人公は、アルテミスで育ったうぬぼれの強い20代の運び屋ジャスミン・バシャラ(略してジャズ)です。ウィアーによる矢継ぎ早の語りと会話――誰もが常に歩きながら話しているような――に乗ってアクションが繰り広げられ、それがどんでん返しの強盗スリラーとして展開していきます。 『火星の人』でふんだんに科学的ディテールを披露したウィアーは、今回は月にある実際の構造物や住居を詳細に想像しています。もしもあなたが月に住むことになったら、この本に書かれているような生活になるのではないでしょうか。 ウィアーは、きっとそうなるはず
インド洋上に都市が建設されつつある。モルディブの首都マレからボートでわずか10分の場所にあるターコイズブルーのラグーン(潟)に浮かぶこの水上都市には2万人が居住可能だ。 脳サンゴの模様に似たデザインのこの都市は、住居、レストラン、店舗、学校など、5000もの水上ユニットで構成されており、ユニットとユニットの間には運河が流れている。6月に最初の数ユニットが発表されたが、2024年はじめに住民が入居を開始する。そして27年までに都市全体が完成予定だ。 不動産開発業者ダッチ・ドックランズとモルディブ政府との合弁事業であるこのプロジェクトは、とっぴな実験でも革新的な構想でもない。この都市は、海面上昇という厳しい現実に対する実用的な解決策として建設されている。 1190もの低地の島々で構成されているモルディブは、世界で最も気候変動に対して脆弱(ぜいじゃく)な国のひとつで、陸地部分の8割が海抜1メート
エネルギーのパラダイムシフトによる 新たな持続型社会の実現を目指して 地球上の限りある資源を節約しながら使う・・・ というこれまでのパラダイムから、無限に近いクリーンエネルギーをつくり出し、潤沢なクリーンエネルギーを自由に使うという発想へのシフト。独創的なアイデアと宇宙技術の研究開発によって、それを具現化したのが「月太陽発電 ルナリング」構想です。 惑星地球は太陽の賜。永続的になくなることのない、どれだけ使っても地球環境に影響を及ぼさない、太陽の膨大なエネルギーが、未来の地球を美しくし、未来の豊かな生活をもたらします。 いつまでもこの美しい地球と人類が共存していくために・・・ 清水建設からの新しい提案です。 月太陽発電ルナリングLUNA RING 月赤道上にリングのように太陽電池を敷き詰めて発電し、常に地球を向く側(地球指向面)から 地球に向けてマイクロ波レーザー光に変換してエネルギーを伝
宇宙旅行産業の発生 -宇宙旅行が現実に- 太古の昔から、人々は宇宙に行きたいと夢みてきました。 これまでは宇宙飛行士しか行けませんでしたが、近年では民間人でも宇宙を体験できるようにするための活動も進められ、いよいよ宇宙旅行が産業として始まろうとしています。 シミズでは、このような宇宙旅行の時代を早くから予見し、「宇宙ホテル構想」を提案しています。 宇宙ホテル構想 宇宙ホテルは、エネルギー・サプライ、客室モジュール、パブリック・エリア、プラットフォームの4つの部分で構成されている全長240mの大型宇宙構造物です。低軌道に浮かぶ宇宙ホテルでは、訓練を受けていない一般の人々が宇宙旅行を楽しむことができます。 宇宙旅行の最大の目的は「地球を観ること」です。旅行客は透明なブルーに輝く地球、薄い大気のベール、美しい雲、地球の夜明けを見ることができます。また、天体観測や無重力空間でのスポーツや食事、地球
宇宙開発計画の基盤 -月の資源を利用した基地計画- 月面拠点は、将来の宇宙開発計画における重要なインフラストラクチャーの1つと考えられています。 その建設には地上で培われた建設技術の多くが応用されると考えられます。 シミズは、永年にわたって蓄積した建設に関する総合技術力を月という新たなフロンティアで活かすべく、構造、材料、施工技術、施設配置計画、居住環境など多様な観点からの研究を積極的に進めています。 月面では近い将来、科学・天体観測、各種の実験、月資源の活用ならびに観光など、さまざまな活動のための構造物が建設されると考えられます。 初期の構造物には、比較的簡単に組み上がるインフレータブル式やモジュール式などが採用され、その後はしだいに月の資源を利用した構造物へと移行していきます。これは、建設資材は一般にかさばるものや重たいものが多く、これらを地球から月まで運ぶことはあまり現実的ではないか
人類は高く,より高く,と天を目指し続けてきました.それはバベルの塔に始まり,ピラミッド,WTC,東京スカイツリーetc. それは富や権力の象徴であり,神聖さすら感じます. 現在,竣工している建造物の中で世界で最も高いのはドバイにあるブルジュ・ハリファで828.0 m・206階建です. 法的な基準はありませんが,一般的なタワーマンションの定義が高さ60 m・20階建以上1であることを考えるとその巨大さに驚きます. しかし, 日本にはかつてブルジュ・ハリファをも凌ぐハイパービルディング2の計画がいくつも存在34しました. 今回はそんなハイパービルディングの世界を少し覗いてみましょう. ハイパービルディング狂想曲そもそも,ハイパービルディングは何のために設計・計画され,なぜ造られることなく忘れ去られてしまったのでしょうか. 世界初のハイパービルディングの構想は,超高層ビル建設競争の真っ只中のアメ
アメリカは超高層ビルの先駆けとなった国であり、1930年代には300-400m級のビルがあり、英語圏では、300mを越える高さはスーパートールと呼ばれる。その後、400-500m級のビルも建築され、1990年代までビルの高層化のトップを走っていた。 1,000m超のビルの建設を具体的に設計した世界で最も初期のハイパービルディング構想の一つは、フランク・ロイド・ライト設計の「ジ・イリノイ」(1,600m、1956年提案)で、これはシカゴに建設することが構想されていた。 1990年前後のバブル景気の時期にかけて都心のオフィス需要が逼迫したため大手建設業者を中心にエアロポリス2001、スカイシティー1000、X-Seed 4000、清水メガシティピラミッド、早稲田大学理工学部建築学科尾島俊雄研究室による東京バベルタワー(高さ1万m、敷地は山手線の内側全て、首都圏の人口・3,000万人を収容)とい
大林組は、自在に変形し多様な空間を創造することが可能な、未来型建設技術ともいえる可動建築物を構築する基礎技術を確立しました。通信衛星のパラボラアンテナや宇宙ステーションを建設する展開型宇宙構造物の技術として研究されている「可変形状トラス(VGT:Variable Geometry Truss)」を用いることで、状況に合わせて様々な架構形状や開口部を実現することが可能となります。商業施設やアミューズメント施設の開閉式屋根や展開収納型のステージ、あるいはイベントに合わせて空間を作り出す音響制御板などへの適用が期待できます。 建築の構造において三角形を単位としたトラス架構は、最も基本的な架構(骨組み)の一つです。構成部材には圧縮力か引張力だけが生じ、曲げが生じない構造であるため、必要材料が他の構造に比べ少なく、軽くすることができるという特徴があります。そのため、応用範囲は屋根、外装材の下地、天井
照明基準総則 JIS Z9110-2010 「日本産業標準調査会HP JIS検索」へリンクします。 規格番号に「Z9110」と入力し検索すると、ご覧いただけます。
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)(本社:東京都調布市、理事長:山川宏)と共同で、地球や月、火星で容易に入手可能な原料を利用して有用な建設材料を生産する技術として、マイクロ波による加熱焼成やコールドプレスといった方法によりそれぞれの環境と構造物の用途に適したブロック型の建設材料を製造する方法を開発しました。 近年、米国や欧州を中心に宇宙開発に関する動きが活発になり、世界的に月や火星への無人、有人探査の機運が高まっています。日本では、JAXAが大学や民間企業の技術を活用して宇宙探査の研究を加速し、宇宙・地上双方へ成果を応用することを目的に、2015年に「宇宙探査イノベーションハブ(※1)」を設置しました。この研究分野の一つである「地産・地消型探査技術」は、現地の資源を利用することで地球からロケットで資材の運搬にかかる莫大なコストを低減し、月
現在の国会議事堂は、1936年(昭和11年)に完成した。かっこよく書けば 「since1936」である。建築からすでに80年以上経過している。 参議院のウェブサイトによると、国会議事堂の建物は、地上3階(中央部分4階、中央塔9階)地下1階の鉄筋コンクリート造。となっている。中央塔の高さ65.45メートルは、竣工当時は日本でいちばん高い建物であったといわれている。 国会議事堂建設のための資材は、当時の最高品質の国産品を使用している。 『新版 議事堂の石』(新日本出版社)という本によると、議事堂に使用する石材は、全部国産品を使用する方針を実行し、外装用の花崗岩・安山岩を全国各地から集め、石材試験や化学分析が行われ、内装用には全国各地の大理石の名石が集められた、とある。 大正末から昭和始めにかけて建設された建築物には、国産の石材が使われていることがあり、とりわけ国会議事堂は「国産を貫いているだけ
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