大林組は、自在に変形し多様な空間を創造することが可能な、未来型建設技術ともいえる可動建築物を構築する基礎技術を確立しました。通信衛星のパラボラアンテナや宇宙ステーションを建設する展開型宇宙構造物の技術として研究されている「可変形状トラス(VGT:Variable Geometry Truss)」を用いることで、状況に合わせて様々な架構形状や開口部を実現することが可能となります。商業施設やアミューズメント施設の開閉式屋根や展開収納型のステージ、あるいはイベントに合わせて空間を作り出す音響制御板などへの適用が期待できます。 建築の構造において三角形を単位としたトラス架構は、最も基本的な架構(骨組み)の一つです。構成部材には圧縮力か引張力だけが生じ、曲げが生じない構造であるため、必要材料が他の構造に比べ少なく、軽くすることができるという特徴があります。そのため、応用範囲は屋根、外装材の下地、天井