ドイツのマックス・プランク天文学研究所に所属する天文学者 Johny Setiawan 氏は、地球から約 375 光年先の恒星 HIP 11952 を周回する二つの巨大惑星 HIP 11952 b と HIP 11952 c を発見した。主星である HIP 11952 は天の川銀河も形成されていない、ビッグバンから 10 億年足らずの約 128 億年前に誕生したと考えられている。このことから、今回発見された HIP 11952 を回る二つの惑星も「現時点では」最古のものと考えられている (ナショナルジオグラフィックのニュース、Discovery News の記事、本家 /. 記事より) 。 しかしこの二つの惑星は、従来の考え方によればこの世界には存在しえない惑星だという。太陽系外の巨大惑星の生成は、原始惑星系円盤中のダストにガスが降着してできる「降着モデル」理論が観測結果からも支持されてき