映画などで描かれる、軍隊の司令官が詰める『指揮所』というと、とにかく暗いイメージがあるのではないでしょうか。かつてはリアルだったそうした描写、今後は変わってくるかもしれません。現場を取り仕切る現役の空自司令官に、指揮所の最新事情を聞きました。 指揮する部屋は「明るい職場」? 1993(平成5)年に公開されたアニメ映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』。その冒頭に、航空自衛隊の「SOC/DC(作戦指揮所/防空指令所)」と呼ばれる戦闘機の管制などを行う部署が描かれています。 照明が落とされた薄暗い部屋に複数台のレーダーコンソールが並び、多数の管制官がブラウン管のスクリーンにぼんやりと輝く光点を注視する……そのリアルな描写は、ファンのあいだで大きな話題を呼びました。 航空自衛隊が「バッジ(BADGE)」システムを使っていた時代の管制風景。新型の「ジャッジ(JADGE)」は、こうした暗