ほぼ無重力の国際宇宙ステーションで行った実験で、マウスの受精卵を正常に育てることに世界で初めて成功したと山梨大学などの研究チームが発表しました。 研究チームはおととし8月、国際宇宙ステーションへの補給物資を運ぶロケットで、凍結したマウスの受精卵を打ち上げ、宇宙飛行士が4日間培養して、受精卵が細胞分裂して胎盤の細胞と胎児の細胞に分かれる「胚盤胞」に育つかどうか調べました。 その結果、ほぼ無重力の環境で育てた受精卵72個のうち17個、23.6%が胚盤胞まで育ったということです。 一方、地球上と同じ重力を人工的に発生させた環境では、61個のうち19個、31.1%が胚盤胞に育ったということで、研究チームは今回の実験では重力の有無による影響はほぼ無かったと評価しています。 また、ほぼ無重力の環境で育てた胚盤胞と、地上や、人工的に重力を発生させた環境で育てた胚盤胞ではDNAや遺伝子などの状態に差はなか