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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (268)

  • ひび割れの開閉で噴き出すエンケラドスの間欠泉

    【2014年8月1日 NASA】 土星の衛星エンケラドスでは、氷と水蒸気が噴き出す間欠泉が観測されている。その領域の詳しいデータ分析から、これらの間欠泉が地下深くから噴き出しているものであることが明らかになった。 カッシーニがとらえたエンケラドスの間欠泉。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/SSI) 地下から間欠泉が噴き出す仕組み。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute) 土星の衛星エンケラドスの南極付近には、「タイガーストライプ(虎縞)」と呼ばれる主に4の100km以上にもわたるひび割れがあり、そこから氷の粒や水蒸気が噴き出して間欠泉となっている。この間欠泉が見られる領域が高温であることなどから、土星の重力で変形を受ける潮汐作用で発生する熱が間欠泉の存在と関連があるらしいことはわかっていた。 だが、ひび

    ひび割れの開閉で噴き出すエンケラドスの間欠泉
  • 互いに傾いた原始惑星系円盤を連星系で発見

    【2014年8月1日 アルマ望遠鏡】 連星系おうし座HK星を構成する2つの若い星をそれぞれ取り囲む原始惑星系円盤が、お互い傾いた面を持つことがわかった。大きくゆがんだ軌道や傾いた軌道を持つ系外惑星の起源の謎を知る手がかりになると考えられる。 おうし座HK連星系のB星(左)とA星(右)(CG図)。B星の円盤は恒星の光のシルエットとして観測されていたが、A星の円盤は今回初めてアルマ望遠鏡を用いたミリ波観測でとらえられた。クリックで、アルマ望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡の合成画像を表示(提供:サムネイル画像 R. Hurt (NASA/JPL-Caltech/IPAC)/拡大画像 B. Saxton (NRAO/AUI/NSF), K. Stapelfeldt et al. (NASA/ESA Hubble)) 約450光年彼方のおうし座HK星は、誕生後500万年以内という2つの若い星がお互いを回り

    互いに傾いた原始惑星系円盤を連星系で発見
  • チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星はアヒル型

    【2014年7月18日 ヨーロッパ宇宙機関】 欧州の探査機「ロゼッタ」が目標天体チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を撮影し、2つの塊がくっついたようなその形状が初めて明らかになった。8月には探査機がいよいよ彗星に到着、探査を開始する予定だ。 小惑星イトカワがラッコならこちらはアヒル? 1万2000kmの距離から20分ごとに撮影した36枚の画像から作成。クリックで拡大(提供:ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA) チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星への到着を来月にひかえ、探査機「ロゼッタ」が目標天体のはっきりした形状をとらえた。7月14日に撮影された彗星は2つの部分に分かれていて、お風呂に浮かべるアヒルのおもちゃを思わせる姿だ。 2つの塊がくっついたような「接触連星」型は彗星や小惑星によく見られるも

    チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星はアヒル型
  • 連星系の中に地球型系外惑星

    【2014年7月4日 NASA】 3000光年彼方に、連星の一方を回る系外惑星が発見された。この系外惑星は重さが地球の2倍しかなく、主星からの距離は太陽から地球までとほぼ同じくらいだ。 太陽から土星までと同程度(約15億km)離れた2つの暗い星(イメージ図)。その一方(右)を系外惑星が回っている。クリックで拡大(提供:Cheongho Han, Chungbuk National University, Republic of Korea) 米・オハイオ州立大学のAndrew Gouldさんらの国際研究チームが、いて座方向3000光年彼方にある連星系の一方を回る系外惑星を発見した。 この系外惑星「OGLE-2013-BLG-0341LBb」は重さが地球の2倍で、主星からの距離は太陽から地球までとほぼ同じ1.4億kmだ。ただし主星の明るさは太陽の400分の1しかなく、そのため惑星は摂氏マイナ

    連星系の中に地球型系外惑星
  • タイタンの大気中の窒素はどこから来たのか

    【2014年6月26日 Phys.org】 土星の衛星タイタンにおける窒素同位体の存在比に着目した研究で、タイタンの大気に存在する窒素の起源はオールトの雲からやってくるような彗星が生まれる冷たい場所だろうという成果が発表された。生まれたての土星の周りにあった暖かい円盤中の物質でタイタンが作られたのではないということになる。 土星の衛星タイタン。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute) 原始の太陽を取り囲むガス円盤(原始太陽系円盤)の想像図。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) 米・テキサス州サウスウエスト研究所のKathleen Mandtさんらの研究チームは、土星の衛星タイタンの元が、太陽系の歴史上初期段階に、ガスや塵から成る冷たい円盤の中で作られたことを示唆する研究成果を発表した。 研究チームでは、タイ

    タイタンの大気中の窒素はどこから来たのか
  • ハビタブルゾーンの巨大惑星、地球型?金星型?

    【2014年6月30日 ニューサウスウェールズ大学/惑星生息可能性研究所】 豪大学の研究チームが、16光年彼方の暗い星を回る惑星「グリーゼ832c」を発見した。地球の5倍以上の重さがあり、濃い大気が熱をかかえこむ金星のような「スーパービーナス」である可能性が高いという。 グリーゼ832c(想像図)と地球。グリーゼ832cは、厚い雲に覆われた岩石惑星であった場合を想定して描かれている。クリックで拡大(提供:PHL @ UPR Arecibo) 豪・ニューサウスウェールズ大学のRobert Wittenmyerさんらが見つけたのは、つる座の方向16光年彼方にある赤色矮星グリーゼ832を36日周期で回る系外惑星「グリーゼ(GJ)832c」だ。惑星の重力で振り回される主星の、わずかな動きのぶれから検出された。 GJ 832cは主星からの距離が太陽〜地球の0.16倍前後(太陽〜水星の約40%)と、主

    ハビタブルゾーンの巨大惑星、地球型?金星型?
  • 55年前からの謎、月の裏側高地問題を解決

    【2014年6月11日 Penn State University】 月の表側と裏側では、月の形成および進化の過程で地殻の厚みに差ができたため、裏側には「海」が存在していないのだという研究成果が発表された。 「子供のころ初めて月球儀を見たとき、月の表と裏があまりに違うので驚いたことを覚えています。裏側は山やクレーターだらけでした。一体海はどこにあるのか、それは1950年代からの謎でした」(理論モデルを発表したグループの米・ペンシルバニア州立大学所属 Jason Wrightさん)。 その謎は、旧ソビエト連邦が打ち上げた探査機「ルナ3号」によって月の裏側の画像が史上初めてとらえられた1959年から、「月の裏側高地問題(Lunar Farside Highlands Problem)」と呼ばれてきた。それまで誰も見ることができなかった月の裏側に、海が存在しないことが初めてわかったのである。 月

    55年前からの謎、月の裏側高地問題を解決
  • 奇妙なハイブリッド「ソーン・ジトコフ天体」の候補を初検出

    【2014年6月13日 University of Colorado at Boulder】 見た目は赤色超巨星だが、その中心には巨星に飲み込まれた中性子星が存在しているという奇妙な「ソーン・ジトコフ天体」。40年前に提唱され、これまで仮説上の存在だったが、その候補が初めて検出された。 ソーン・ジトコフ天体(TŻO)は、1975年にKip ThorneさんとAnna Żytkowさんが提唱した、赤色超巨星と中性子星から成るハイブリッドな星だ。表面上はオリオン座のベテルギウスのような赤色超巨星に似ているが、同天体内部で起こっている独特の活動のため、そのスペクトルは赤色超巨星のものとははっきりと異なる。 ソーン・ジトコフ天体の生成メカニズムははっきりとはわかっていないが、もっとも受け入れられている理論は、進化の段階で2種類の天体が互いに影響を及ぼし、はるかに大きな赤色超巨星が中性子星を飲み込む

    奇妙なハイブリッド「ソーン・ジトコフ天体」の候補を初検出
  • 月の石の酸素から、巨大衝突説に新たな証拠

    【2014年6月6日 Phys.org】 アポロ計画で持ち帰られた月の物質の分析から、地球と巨大天体との衝突により月が形成されたという有力説を裏付ける新たな証拠が出てきた。衝突天体についての情報を知る手がかりともなる成果だ。 巨大天体「テイア」が地球にぶつかって月が形成されたという「巨大衝突説」。酸素同位体比の分析から、新たな証拠が見出された(提供:NASA/JPL-Caltech) およそ45億年前、惑星サイズの天体(「テイア」と名付けられている)が地球にぶつかり、その破片から月が生まれたとされている。月の形成について現在もっとも有力なこの「巨大衝突(ジャイアントインパクト)説」の確証を得るべく、月と地球それぞれのサンプルから同位体比の測定が行われてきた。同位体とは、同じ元素だが中性子の数は異なる(したがって質量も異なる)もののことで、その存在比率から物質の起源や天体の由来などを知ること

    月の石の酸素から、巨大衝突説に新たな証拠
  • 地球の17倍重い岩石惑星ケプラー10c

    【2014年6月3日 CfA】 560光年彼方に、地球の17倍もの質量を持つ岩石惑星が見つかった。これほど重い岩石惑星の存在は従来考えられなかったことで、宇宙初期における惑星形成について考え直すきっかけともなる重要な発見だ。 巨大岩石惑星ケプラー10c(手前)の想像図。同じ惑星系に属するケプラー10b(中央やや上の赤く小さな天体)は「ケプラー」の観測で見つかった最初の岩石惑星で、中心星に近いため灼熱の世界と考えられる。クリックで拡大(提供:David A. Aguilar (CfA)) りゅう座の方向560光年彼方に、地球17個分もの重さの岩石惑星ケプラー10cが見つかった。このスーパーアースならぬ「メガアース」は太陽に似た恒星ケプラー10を45日周期で回る天体で、2011年にNASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測から発見されたものだ。 ケプラーの観測では、惑星が中心星の手前を通過す

    地球の17倍重い岩石惑星ケプラー10c
  • 系外惑星大気の観測に一石を投じる、衛星タイタンのデータ

    【2014年5月30日 NASA JPL】 探査機カッシーニが観測した土星の衛星タイタンと、トランジットを起こしている系外惑星との類似性に着目した研究によって、系外惑星がもやに覆われている場合、もやが大気の観測に影響を及ぼすことが示された。 太陽系外惑星が地球から見て恒星の前を通過(トランジット)する際、惑星の大気中を恒星の光が通ってくる。その光を分光観測してスペクトルを調べると、系外惑星の大気の温度や組成、構造などがわかる。 NASAエイムズ研究センターのTyler Robinsonさんたちの研究チームは、系外惑星のトランジットと、NASAの土星探査機「カッシーニ」が観測した日没時にあるタイタンの類似性に着目した。タイタンは惑星ではなく衛星だが、雲や高い高度に存在するもやに覆われている。系外惑星にも同様のものがあるだろう。そこで、太陽の光がタイタンの大気中を通り抜けてくる日没時の観測デー

    系外惑星大気の観測に一石を投じる、衛星タイタンのデータ
  • 急速に縮む木星の大赤斑

    【2014年5月19日 NASA】 木星のトレードマークともいえる大赤斑は、大気表面で吹き荒れつづける巨大な嵐だ。この大赤斑が、近年急激な勢いで縮小している。 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星の大赤斑。1995年、2009年、2014年の画像を比較すると、縮小しているのがわかる。クリックで拡大(提供:NASA/ESA) 木星のトレードマークとなっている大赤斑は、大気中で起こる高気圧性の突風が長年持続しているものだ。かつてその幅は4万kmを超え、直径約1万3000kmの地球がすっぽり3つおさまるほど巨大なものだったが、1930年代からそのサイズの縮小が観測されてきた。1979年の探査機「ボイジャー」1号と2号のフライバイ観測では2万3000km、1995年のハッブル宇宙望遠鏡の観測では2万1000km、同じく2009年には1万8000kmと年々小さくなっている。 さらに2012年からは、1年

    急速に縮む木星の大赤斑
  • かつてのパートナー発見、見えてきたマグネターの形成過程

    【2014年5月16日 ヨーロッパ南天天文台】 超新星爆発の跡に残った、超強力な磁場を持つ天体「マグネター」。かつてのパートナーとみられる天体の発見により、その不思議な形成過程が明らかになってきた。 超強力な磁場を持つ中性子星の一種「マグネター」。クリックで拡大(提供:ESO/L. Calçada) 1万6000光年彼方の散開星団「Westerlund 1」。高温の青色巨星が集まっているが、星間ガスや塵を通して赤く見えている。クリックで拡大(提供:ESO) とても重い星がみずからの重力で崩壊して超新星爆発を起こすと、その跡には中性子星かブラックホールが作られる。元の天体がより重い場合に作られるブラックホールほどではないが、スプーン1杯程度で10億tという質量の中性子星も、やはり想像しがたい高密度天体である。 そんな中性子星の一種「マグネター」は、その名のとおりひじょうに強い磁場を持つ。天の

    かつてのパートナー発見、見えてきたマグネターの形成過程
  • 時速220万kmで銀河の外れを駆け抜ける星

    【2014年5月12日 ユタ大学】 天の川銀河の外れを時速220万kmという超高速で駆け抜ける星が見つかった。銀河中心の超巨大質量ブラックホールがはじき飛ばしたものとみられる。 天の川銀河中心部から銀河円盤の外まではじき飛ばされた超高速星(CG図)。クリックで拡大(提供:Ben Bromley, University of Utah) 米・ユタ大学のZheng Zhengさんらの研究チームが、中国・興隆県のLAMOST望遠鏡で天の川銀河内の恒星分布を調査していたところ、太陽系との相対速度が天の川銀河内の通常の恒星の3倍近い、時速220万kmで移動する星を発見した。この天体「LAMOST-HVS1」は地球から見るとかに座方向約4万2400光年彼方にあるが、天の川銀河の中心からは6万2000光年の距離にあり、直径約10万光年の銀河円盤からは外れた場所に位置している。生まれて3200万年ほどの若

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  • ガニメデ内部に多段重ねの海の層?

    【2014年5月7日 NASA】 宵の西の空に輝く木星には、地下に海があるとされる大型衛星が3つある。そのうちのひとつ、ガニメデの内部が、氷と水の層の多段重ねとなっている可能性がシミュレーション研究で示された。 木星の衛星ガニメデは、火星の4分の3ほどの直径を持つ太陽系最大の衛星だ。おなじく木星の衛星カリストとエウロパ、また土星の衛星タイタンやエンケラドスとともに、地下に海をたたえているとされる天体のひとつである。 ガニメデの場合は従来、2つの氷の層に液体の水の層がはさまれていると考えられてきた。だが今回、硫酸マグネシウムの塩の存在を考慮したシミュレーション研究から、さらに複雑なモデルが導き出された(画像)。 Steve Vanceさん(NASAジェット推進研究所)らの新しいモデルは、岩石のコアと、最大で3つの氷の層にはさまれた水の層から成る。圧力で水よりも高密度になった氷が沈んで天体深部

    ガニメデ内部に多段重ねの海の層?
  • 7光年彼方に氷点下の褐色矮星

    【2014年5月2日 NASA】 これまで知られている中でもっとも軽くもっとも低温の褐色矮星が、7.2光年彼方に発見された。太陽系から4番目に近い星系となる。 地球の公転軌道上の異なる場所からとらえた褐色矮星。見かけの動きをもとに天体までの距離を求めた。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Penn State) 発見されたWISE 0855-0714は、星系としては太陽系から4番目に近い。クリックで拡大(提供:Penn State University ) 褐色矮星とは、材料となるガスが少ないために中心部での核融合反応が始まらず恒星になりそこねた天体だ。可視光線では見えないこともあるが、赤外線による観測なら褐色矮星が発する熱をとらえることができる。 米・ペンシルバニア州立大学のKevin Luhmanさんらは、NASAの赤外線天文衛星「WISE」が複数回行ったサーベイ観

    7光年彼方に氷点下の褐色矮星
  • 地球外生命探し、スペクトル観測では困難

    【2014年4月30日 Phys.Org (1)/(2)】 太陽系外に生命を探し出すのは、これまで考えられていた以上に困難であるという研究成果が発表された。系外惑星に生命体が存在する証拠を検出しようとスペクトル観測が行われているが、この観測法では誤判断してしまう可能性が高いというのだ。 系外惑星の大気中にメタンや酸素などが存在する場合、生命が現存するか、または過去に存在したことを示唆する証拠ではないかと考えられている。惑星大気を通過して届く中心星の光の分析(スペクトル観測)から、これらの物質を検出する試みがなされている。 しかし、カナダ・トロント大学スカボロ校のHanno Reinさんらの研究チームによれば、衛星を持ち生命の存在しない惑星の大気観測の結果が、まるで生命が存在するかのように判断されてしまう可能性があるという。 たとえば、大気に酸素とメタンの両方が検出された場合を考えてみる。メ

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  • 「重いほど自転が速い」傾向、系外惑星にも

    【2014年5月1日 ヨーロッパ南天天文台】 地球の3000倍の重さを持つ系外惑星「がか座β星b」が、8時間周期で自転していることが直接観測からわかった。重い惑星ほど自転が速いという太陽系内での傾向が系外惑星にも当てはまることを例示している。 がか座β星bのCG。中心星からの距離は太陽〜地球の8倍で、これは直接撮像された系外惑星としてはもっとも近い(提供:ESO L. Calc,ada/N. Risinger (skysurvey.org)) 太陽系の惑星は重いほど自転が速い傾向があるが、がか座β星bもそれに当てはまっている。クリックで拡大(提供:ESO/I. Snellen (Leiden University)) 63光年彼方の4等星がか座β星には、地球の16倍の大きさ、3000倍の重さを持つ大型惑星が6年前に発見されている。多くの系外惑星の観測は主星の光から探る間接的なものだが、この

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  • ハビタブルゾーンにある地球サイズの惑星を初めて発見

    【2014年4月18日 NASA】 500光年彼方の低温の恒星の周りをほどよい距離で回る、地球と同等サイズの惑星が見つかった。 ケプラー186f(右)の想像図。地球と同等の大きさで、中心星(左)からの距離もちょうどよい。クリックで拡大(提供:NASA Ames/SETI Institute/JPL-Caltech。以下同) ケプラー186の惑星系(上)と太陽系(下)を同スケールで並べた図。赤色矮星ケプラー186は太陽に比べて放射が少ないため、ハビタブルゾーンまでの距離も短い。クリックで拡大 NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」の観測から、ハビタブルゾーン(恒星からの距離がちょうどよく液体の水が地表に存在できる範囲)にある地球サイズの惑星が初めて見つかった。ハビタブルゾーンの系外惑星はこれまでも発見されているが、いずれも地球の1.4倍以上の直径を持つものばかりだった。 惑星が見つかったのは

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  • 新衛星誕生の瞬間? 土星の環に痕跡

    【2014年4月15日 NASA】 探査機「カッシーニ」の観測から、土星の環の縁に不思議なかく乱の痕跡が見つかった。小天体の重力的作用によるものとみられ、環の中から生まれるという説もある土星の衛星の形成過程を知る手がかりとなるかもしれない。 2013年4月15日に撮影された土星のA環の外縁。かく乱されたような突起が見られる。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute) 4月17日に月と土星の接近が見られる。クリックで拡大(「ステラナビゲータ」でシミュレーション) 夜空で今一番注目の惑星といえば、4月14日に地球と最接近した火星だが、その後に続いて東の空に現れる土星も、これから見ごろをむかえる。 土星といえばやはり環がおなじみだ。小さな氷の粒でできた環は、明るいものから暗いもの、幅の広いものから細いものまでさまざま見つかっているが、

    新衛星誕生の瞬間? 土星の環に痕跡