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ブックマーク / www.jst.go.jp (7)

  • 世界最高性能の中性子集光技術を確立-中性子ビームの強度を50倍以上に増強するミラーの開発に成功-

    <開発の背景と経緯> 中性子は、水素などの軽元素原子の位置や磁気の分布など、X線では得ることのできない物性を知るために利用されています。これまでの中性子ビームは、主に原子炉中性子源から供給されてきました。しかし、こうして得られる中性子ビームの強度は低く、詳細な物性を調べるには不十分でした。 2008年に世界最高性能の大強度陽子加速器中性子源であるJ-PARCが茨城県の東海村に完成しました。J-PARCの中性子ビームは従来の原子炉由来のものよりも、ピーク強度で100倍もの強度を持っています。この中性子ビームを高性能な集光ミラーで絞り、単位面積あたりの強度をさらに上げることによって、今までは全く知ることができなかった物性を調べることが可能になります。 中性子を集光するには、1)全反射ミラー注4)やスーパーミラーによる反射、2)物質界面での屈折、3)磁場のいずれかを利用する方法が挙げられます。こ

  • 共同発表:火山活動の可能性がある地球サイズの惑星を発見~潮汐力により加熱された系外惑星LP 791-18d~

    ポイント 宇宙望遠鏡と地上望遠鏡による世界的な連携観測によって、新たな太陽系外惑星(系外惑星)LP 791-18dが発見された。 LP 791-18dでは木星の衛星イオのような活発な火山活動が想定される。 LP 791-18dはハビタブルゾーン(生命居住可能領域)の内側境界付近にあり、大気を保持する可能性があるため、生命誕生の起源を探る研究にとって興味深い惑星として注目される。 東京大学 大学院総合文化研究科の成田 憲保 教授(自然科学研究機構 アストロバイオロジーセンター 客員教授)、福井 暁彦 特任助教、森 万由子 特任研究員らが参加する国際研究チームは、宇宙望遠鏡と地上望遠鏡による観測を組み合わせた研究により、およそ90光年先にある赤色矮星(わいせい) LP 791-18の周りに地球サイズの系外惑星LP 791-18dを新たに発見しました。この惑星dは、外側の隣接する軌道を公転する大

    共同発表:火山活動の可能性がある地球サイズの惑星を発見~潮汐力により加熱された系外惑星LP 791-18d~
  • Topics01 水がプラスチックになる!?(JSTニュース3月号)

  • 共同発表:液体金属流から電気エネルギーを取り出せることを解明~電子の自転運動を利用した新しい発電へ~

    ポイント 電子の自転運動と液体金属の渦運動が量子力学的に相互作用することを世界で初めて証明した。 電子の自転運動が液体金属流に応じて変化する性質を使った全く新しい発電方法を発見した。 発電装置を超小型化し、ナノサイズの電源技術や流体速度計への応用が期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業において、ERATO齊藤スピン量子整流プロジェクトの東北大学 大学院理学研究科の高橋 遼(大学院生、兼 日原子力研究開発機構 先端基礎研究センター 実習生)、日原子力研究開発機構 先端基礎研究センターの松尾 衛 副主任研究員、東北大学 原子分子材料科学高等研究機構/金属材料研究所の齊藤 英治 教授らは、液体金属中の電子の自転運動を利用した新しい発電法を発見しました。 原子や電子のようなミクロの世界を考える量子力学注1)では、電子は自転運動をしていることが知られています。 研究グループでは、水銀やガ

  • 微生物が互いに電子をやり取りする未知の「電気共生」を発見

    ポイント 微生物は金属微粒子を「電線」にして電子を流し、お互いに助け合っている 導電性酸化鉄の添加で共生的代謝(酸化還元)が10倍以上促進することを発見 微生物燃料電池やバイオガスプロセスの高効率化に期待 JST 課題達成型基礎研究の一環として、JST 戦略的創造研究推進事業 ERATO型研究「橋光エネルギー変換システムプロジェクト」(研究総括:橋 和仁)の加藤 創一郎 研究員(現 産業技術総合研究所 研究員)と渡邉 一哉 グループリーダー(現 東京薬科大学 教授)は、微生物が導電性金属粒子を通して細胞間に電気を流し、共生的エネルギー代謝を行うことを発見しました。 プロジェクトでは、クリーンエネルギー分野において期待される微生物燃料電池注1)の研究開発を行ってきました。微生物燃料電池はバイオマスから電気エネルギーを生産するプロセスとして、また省エネ型廃水処理プロセスとして有望であり、

    Ditty
    Ditty 2012/06/07
  • 太陽エネルギーで水から水素を作る(基礎研究最前線)

    堂免 一成 (どうめん かずなり) (東京工業大学資源化学研究所 教授) 科学技術振興事業団 戦略的創造研究推進事業継続研究 研究領域「分子複合系の構築と機能」研究代表者 太陽の光を当てるだけで水から水素が取り出せる画期的な触媒(光触媒)を東京工業大学資源化学研究所・堂免一成教授が開発しました。可視光で水を分解することは、これまで不可能に近いと見られていましたが、その壁を見事に突破した世界に誇れる成果です。水素がブクブク出るレベルにまではまだいっていませんが、夢の水素製造法の実現に一歩近づきました。今後5年間かけて実用性を実証する計画です。 20年前から開発に取組む 水素は、究極の無公害エネルギーと位置づけられています。これは、世界共通の認識です。水から安価に必要なだけ水素が得られるようになれば、人類は永遠にエネルギー問題から解放されることになります。 しかし、人類はまだそのような水素製造

  • 植物が花を咲かせるメカニズムを解明

    平成17年8月10日 東京都千代田区四番町5-3 科学技術振興機構(JST) TEL:03-5214-8404(総務部広報室) URL http://www.jst.go.jp/ 京都市左京区吉田町 国立大学法人京都大学 TEL: 075-753-2071 (総務部広報課) FAX: 075-753-2094 URL http://www.kyoto-u.ac.jp JST(理事長:沖村憲樹)、国立大学法人京都大学(総長:尾池和夫)、独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構生物系特定産業技術研究支援センター(所長:津賀幸之介)の研究チームは、植物が花を咲かせる際に働く「花成ホルモン」の解明につながる遺伝子を発見した。 植物は日長など環境からの情報を葉で受容し、そこで作られた物質「花成ホルモン」が芽に伝えられ花芽を形成すると考えられているが、その正体は未知のままであった。今回、研究チー

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