日本化学会が発行している、化学と工業 2007年8月号が送られてきたので、見ていたら、「発光ダイオードによる次世代固体照明の実現」という記事が載っていた。著者は、日亜化学工業の坂東完治さん。たった3ページの総説記事だが、白色LED照明の現在の実力や今後の開発について、とても良くまとまっていて参考になる。 実は、このブログでは、2005年の9月に青色発光ダイオードの進歩とLED照明というエントリを書いたのだが、発光効率とかエネルギー変換効率の他の照明(白熱電球や蛍光灯)との比較に関して、やや混乱したままの状態になっており気になっていたので、最新の状況を整理しておきたい。 まず、白熱電球や蛍光灯などとの効率の比較だが、各種照明の光源効率の推移を示したグラフが載っている。 ここで、光源効率(lm/W)とは、光源の発する光量(全光束:ルーメン、目の視感度を考慮した値)を消費電力(ワット)で除した値
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