17歳少年が警察に射殺された事件をめぐる抗議デモの後に残された「ナエルはナンテールの弟のような存在。正義も平和もない」という落書き。仏ナンテールで(2023年7月1日撮影)。(c)Ludovic MARIN / AFP 【7月4日 AFP】フランスで先週、交通違反の取り締まり中にアルジェリア系フランス人のナエル・Mさん(17)が警官に射殺された事件をきっかけに、若者の怒りが再燃し、根深い問題が改めて表面化している。 パリ郊外ナンテール(Nanterre)。ナエルさんが住んでいたパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)団地の路上では事件以降、毎晩暴動が続いた。放火された車の残骸や、「ナエルに正義を」と訴える落書きがあちこちに残されている。 公園のベンチに座っていたモアメドさん(39)は、「みんなうんざりしている。またかという気持ちだ。もちろん、私もここで育ったから理解はできる。そうは言っ