「AIとロボットが進化すれば、工場で働く人間はいらなくなる」 最近よく聞く話だ。NVIDIAのCEOがCES 2025で「AIの次の段階はフィジカルAIだ」と宣言し、YouTubeのビジネスチャンネルでも、金融業界出身者やベテランITエンジニアが当たり前のように語っている。 その話、どこまで本当なのか。25年間製造現場に立ち続けてきた人間が、データと経験の両面から検証してみたい。 きっかけ:コメント欄で起きたこと事の発端は、元ゴールドマン・サックスの金融出身者とベテランITエンジニアが出演するビジネス系YouTubeチャンネルだった。フィジカルAIについて楽観的な見通しを語る動画に対し、私はコメント欄でこう書いた。 「油汚れ、静電気、火災リスク。そういう現場の問題は考慮されていないのでは?」 数日後、そこに返信のコメントがあった。 「重箱の隅をつつくようなこと。ブルーカラーにも恩恵がある」

