【ワシントン=鎌塚由美】ブッシュ政権の政治的介入によって、政府機関の地球温暖化に関する研究結果がゆがめられていることが三十日、米科学者団体「憂慮する科学者連盟」(UCS)などの調べで明らかになりました。 UCSが政府機関の気象学者にアンケートで調査を実施した結果、回答者の54%に当たる百五十人が過去五年間に政治介入があったと表明。その数は少なくとも四百三十五件にのぼります。これらの研究機関には、米海洋大気局(NOAA)や米航空宇宙局(NASA)などが含まれます。 回答者の46%は、「気候変動」や「地球温暖化」などの用語を削除するように圧力を受けたと認めました。43%が研究報告の点検の過程で科学的所見の変更・編集を経験したと述べました。 また「政府の説明責任プロジェクト」(GAP)は、気象学者四十人へのインタビューと情報公開法に基づく政府研究機関のメディア政策の調査を実施。広報担当者が研究結