「性愛」格差論―萌えとモテの間で (中公新書ラクレ) 作者: 斎藤環,酒井順子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/05/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 44回この商品を含むブログ (117件) を見る 『社会的ひきこもり』などの著書で知られる精神科医の斎藤環と、『負け犬の遠吠え』がベストセラーになったエッセイスト酒井順子による対談。 「負け犬」、「おたく」、「ヤンキー」、「腐女子」というふうに生き方の趣味に関して人々が小集団に分化し、それぞれ隔たって生きるようになった現代の社会の姿について語り合う。 この本で語られていることは、大きく分けて次の二点である。 ひとつは、上記のような小集団、この本では「トライブ(部族)」と呼ばれているが、それらがおたがいにあまり関心をもたず、「島宇宙化」と呼ばれるように、平面上に互いに隔絶して存在しているという、今のわれわれの社会