2009年1月末に独立行政法人経済産業研究所は非正規労働者(派遣労働者、パート・アルバイト、契約社員等)を対象として実施した「派遣労働者の生活と求職行動に関するアンケート調査」を行ったが、その後の日雇い派遣労働者をはじめとする非正規雇用の労働者の就業行動の変化を把握するために、2009年7月末に継続調査を行った。以下はその調査結果の概要である。 1か月未満のパート・アルバイト、日雇い派遣、製造業派遣で定着率(同じ雇用カテゴリーに止まる割合)が低く、失業化する割合も、製造業派遣、日雇い派遣、1ヶ月未満のアルバイト・パートの順で高くなっており、かなり労働移動の出入りの大きい雇用形態である。 正社員化率は、1ヶ月未満のアルバイト・パートではゼロ、日雇い派遣は2%程度とごくわずかであり、これらの雇用カテゴリーでは正社員への道はほぼ閉ざされている。 製造業派遣の正社員化率は2割近くあり、すべてのカテ