「胃がんを胃潰瘍」と告知ミス 奈良県大和高田市にある病院が男性患者に対し、「胃がんを胃潰瘍」と誤って告知し、治療の開始が1年遅れて患者が死亡したことがわかりました。 がんで亡くなった石田政裕さん(53)は、おととし9月、大和高田市の土庫病院で検査を受け、胃がんが見つかりました。 ところが本人に告知する際、検査した医師とは別の医師がこのデータを見逃し、誤って胃潰瘍だと伝えたということです。 去年になり告知ミスが判明しましたが、すでに病状が進行していて、石田さんは3日、死亡しました。 病院側は「単純なミスだった」と謝罪しましたが、治療の遅れと死亡との因果関係については言葉を濁しました。 「(胃がんの発見時)いわゆる早期がんではないと考えている。どの時期にあたるかについては今の段階では最終的に判断しかねる」(土庫病院 山西行造院長) 一方、石田さんの家族は無念な思いが募ります。 「被害者