認知症の男性(当時91)が列車にはねられて死亡した事故をめぐり、JR東海から損害賠償を求められ、今年3月の最高裁判決で勝訴した長男(66)が12日、京都市内で講演した。公の場に初めて姿を見せた長男は、「認知症の人の家族にとって、画期的な判決だったと思う」と振り返った。 公益社団法人「認知症の人と家族の会」の総会で、約250人を前に語った。 事故は2007年12月、愛知県大府市で起きた。自宅兼事務所で妻(93)がまどろんだすきに、男性は外出。最寄り駅から一駅先の共和駅で下車し、線路に下りて列車にはねられた。 それまでにも、男性は自宅を出て、かつて勤務した農協や生家に向かうことがあった。「父は目的意識を持って歩いていたと思う。一連の報道で使われた『徘徊(はいかい)』という言葉は、誤ったイメージを与えている」。事故の日、男性のズボンのチャックが開いていたと、警察から後で聞いた。「トイレを探してい
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