がん治療巡り対立する医師が監修/50代以上の読者の関心事 週刊誌で薬や手術の安全性に疑問を投げかける特集が毎号のように組まれる中、月2回発売の人気漫画誌「ビッグコミック」(小学館)が、現代医療をテーマに、医師を主人公にした二つの物語を同時連載している。しかも、それぞれの漫画の監修人は、現実の医療の世界でがん治療を巡って真っ向から対立する立場。週刊誌の医療論争は漫画の世界にも飛び火するのか--。【庄司哲也】 先に始まった連載は2014年から掲載の「医者を見たら死神と思え」(原作よこみぞ邦彦さん、作画はしもとみつおさん)。「患者よ、がんと闘うな」(文芸春秋)などの著書がある医師で慶応大医学部元講師の近藤誠さんをモデルにしたように見える医師が主人公。監修は本人が務める。近藤さんは、抗がん剤の効果を否定し、がん医療について治療せずに放置すべきだという主張も行う。メディアで注目される一方、医学界では