対談・座談会 山崎 章郎,佐々木 淳 2022.06.06 週刊医学界新聞(通常号):第3472号より 「これから書かれることの幾つかは,さまざまな人々に不快な思いを抱かせるかもしれないが,事実なのだからやむをえないと思う。僕が望むことは読者を不快にすることではなく,事実を書くことによって,そのような不快な事実を変える方法を探ることだからだ」(山崎章郎著『病院で死ぬということ』文春文庫)。 「不快な事実を変える方法を探る」過程でホスピスに希望を見いだし,在宅ホスピスケアのパイオニアとなった山崎章郎氏が,その実践の軌跡を刻んだケアタウン小平クリニックを事業承継する決断をした。その背景にどのような経緯があったのか。在宅ホスピスケアの理念と実践はいかにしてつくられたのか。ケアタウン小平クリニックを本年6月1日に事業承継した悠翔会にて理事長を務める佐々木淳氏との対談から,在宅医療・在宅ホスピスケア