山本 薩夫(やまもと さつお、1910年7月15日 - 1983年8月11日[1])は、日本の映画監督。鹿児島県出身。早稲田大学文学部独文科中退。 甥たち(兄山本勝巳の子)が、俳優の山本學、山本圭、山本亘で、自身の作品への配役も多い。息子の山本駿、山本洋も映画監督。 来歴[編集] 両親とも石川県小松市の出身[2](薩夫の本籍も石川県)[3]。札幌農学校を中退して農商務省の官吏になった父が愛知県庁を振り出しに各地の県庁を転々とし、鹿児島県庁勤務時に薩夫が生まれた[2]。名前もそこから付けられた[2]。6人兄弟の末っ子で兄弟はそれぞれ別の土地で生まれた[2]。薩夫が2歳になる前に父が愛媛県庁に転勤し、一家は愛媛県松山市に引っ越す[2]。この時期に長兄の友人で、のちに共産党弾圧で獄死した重松鶴之助や俳人・中村草田男らの知遇を得る[4]。重松の勧めで通った油絵の塾の先生が伊丹万作だった[4]。以後