食中毒 死者が増えた理由は何か 2012年8月22日 10:46 カテゴリー:コラム > 社説 高温多湿の夏は細菌が繁殖しやすく、食中毒には要警戒の季節である。栃木県では中学生のホッケーとソフトボールの全国大会で出された弁当を食べた400人以上が腹痛や下痢の症状を訴えた。 京都府宇治市では、豪雨に見舞われた住民に提供された支援物資のおにぎりが原因とみられる集団食中毒が起きた。 食中毒の一番の原因は油断だろう。丁寧に水洗いする。火を入れる。すぐ食べる-などすれば問題ない。だが、「これぐらい大丈夫」と高をくくっていると、取り返しのつかない事態も起き得る。 北海道では高齢者施設を中心に腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒が発生し、7人の死亡者が出てしまった。 原因は札幌市西区の岩井食品が製造した白菜の浅漬けと断定された。 記者会見した同社専務は、油断があったとした上で、製造過程での消毒が