新型コロナウイルス下でのフジロックフェスティバルについて語る石飛智紹さん。後ろにうっすら富士山が見える=静岡県富士宮市・朝霧高原の「朝霧JAM2022」会場で2022年10月8日午前11時45分、入江直樹撮影 「鎖国政策がいろいろな意味で影響を及ぼした」。国内最大規模の野外音楽イベント「フジロックフェスティバル」を運営する「スマッシュ」取締役、石飛智紹(ともあき)さん(63)は、政府への恨み節をこぼした。新型コロナウイルスに神経を使ってきたが「闘いはコロナとだけではなかった」と、舞台裏を明かした。 豪華な海外勢が一堂に会するのが最大の魅力となっているフジロックだが、コロナ禍で2020年8月は1年後に延期。21年8月は参加者に感染対策で規制を課し、出演を国内アーティストに限って開催した。22年7月は、どこまでコロナ前に近づけられるかが焦点だった。 ところが、準備はスタートから逆風にさらされた