海老蔵は、本公演が行われる11・12月に「助六由縁江戸桜」で花川戸助六を演じる。市川團十郎家では代々、助六を勤める際には魚河岸へあいさつに行き、旦那衆から舞台で使用する引幕と下駄、鉢巻を受け取るという伝統がある。今回の来訪はその伝統に則ったもので、海老蔵は魚河岸水神社の本尊に手を合わせ、公演の成功を願ったあと、魚河岸水神社と魚河岸に関する文化行事を守る魚河岸会から、江戸紫の鉢巻の目録を受け取った。海老蔵は「『助六由縁江戸桜』のなかで、江戸紫の鉢巻を魚河岸会様から頂戴するというこのしきたりがしっかりと繋がってることに深く感謝しております」と述べた。 「十一月吉例顔見世大歌舞伎」は11月7日から28日まで東京・歌舞伎座、「十二月大歌舞伎」は12月5日から26日まで同所で上演される。また、10月31日・11月1日には同じく歌舞伎座で「十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念 歌舞伎座特別公演」が実施さ