日本全体の課題である東京一極集中の是正に、都知事が果たす役割は大きい。小池百合子都知事には、地方全体のけん引役として旗を振ってもらいたい。 任期満了に伴う東京都知事選で、現職の小池氏が、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏、前参院議員の蓮舫氏らを破り、3選した。 少子化対策、防災対策などが争点となった。政策論争は低調だったが、3選を果たしたのは、2期8年の実績が一定の安心感として評価されたということだろう。 選挙戦で小池氏は高校授業料の実質無償化、0~18歳への月5千円支給など子育て支援の取り組みを強調した。公約に子育て世代の家賃負担軽減や無痛分娩(ぶんべん)への助成制度新設を掲げ、支持を集めた。 2023年の都の合計特殊出生率が0・99と全国最低となった中、子育て支援で手厚い独自策を講じることは理解できる。 小池氏に求めたいのは、最大の人口規模を持つ地方自治体のリーダーとしての役割だ。 少子
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