解体前の「京都アニメーション」第1スタジオ。多くの人が追悼に訪れた=京都市伏見区で2019年7月21日、平川義之撮影 36人が犠牲になった2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人などの罪で起訴された青葉真司被告(45)の弁護側が、被告は事件当時、心神喪失か心神耗弱の状態だったとして、刑事責任能力を争う見通しであることが、関係者への取材で判明した。被告は過去に精神疾患で通院歴があり、公判では責任能力の有無や程度が最大の争点になるとみられる。 【事件当日の写真】騒然とする現場 京都アニメーション第1スタジオ 京都地検が10日、遺族らを対象に説明会を開き、裁判員裁判の日程や争点について説明した。初公判は京都地裁で9月5日に開かれる。 弁護側は起訴内容を認めた上で、「青葉被告には刑事責任能力がないか、あっても限定的だった」と訴える方針とみられる。一方、検察側は完全責任能力があったと主張す