以前から触れたいと思っていた挿話がありました。それが22話終盤のシーン。「尚文様は居なくならないですよね?」とラフタリアが尚文に問いかける場面でした。 ラフタリアが抱いていたこういった感情はこれまでも何度か描かれ、話が進むごとにその深刻さは増していたと思います。それが画面において顕在化されたのがこのカットであり、フレーム内フレームにおいて分断された二人の距離、空間が底知れぬ彼女の不安を描いていました。まだ幼く話が深くは読み取れないフィーロは、尚文が返した言葉に納得をしすぐに境界を越えますが、以前ラフタリアは取り残されたまま。そのまま彼女が右フレーム内に取り残されたままこのカットが終るのも印象深く、動かないラフタリアとその間に情景を感じられたのがとてもエモーショナルでした。しかし、このカットは尚文の葛藤をも描いていたのだと思います。分厚い瓦礫、境界に分断された世界で自分はどうするべきなのか、
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