クラシックや歌劇に彩られた華やかな戦闘シーンが話題となった『takt op.Destiny(以下、takt op.)』。本作でアクションディレクターを務めた岩澤 亨(以下、岩澤)に、アクション演出へのこだわりを聞く連載インタビュー。第1回は、アクションディレクターの役割と、第1話のアクション演出について。 ――岩澤さんはアクションディレクターという肩書きで参加していますね。 岩澤 基本的にはアクション作画監督と同じ役割ですが、各話ではなくシリーズを通して関わっているので、この肩書きを使っています。 ――『takt op.』はMADHOUSEとMAPPAの2社による作画体制です。 岩澤 私はMADHOUSE側の監修が主ですね。本作はアプリゲームが原作なのですが、ムジカートのアクションシーンはアニメで初めて描かれるため、たとえば、運命の動きなどは伊藤(祐毅)監督とふたりでアクションの方向性を決