<迷走写真館>一枚の写真に目を凝らす 第6回 (画像をクリックすると拡大します) 毎回、書きだす前はアタマのなかは空っぽだが、今回もおなじだ。 いくら手をつっこんでひっかきまわしても何も出てきそうにない。 おもしろいと思って選んだ写真なのだから、「おもしろい」を成り立たせて要素がひとつだけでなく複数あるはずで、 それが響き合って「おもしろい」を作り上げているのはまちがいないが、それが何かがつかめない。 わたしは犬が好きである。 服を着ていない毛並みを表にさらしたのが好みで、しかも巻き尾で、耳がピンと立っていればなおよい。 ここに写っている彼(彼女か?)はそれらの条件を満たしているが、 だからといって犬がいるからこの写真を選んだわけではない。 それは犬の姿を手で隠してもこの写真が充分におもしろいことからわかる。 気になるのは家である。三軒ある。そこに謎を解く鍵が潜んでいるように思われる。三軒