※いきがかり上『セブン』『カサブランカ』『ドラゴン 怒りの鉄拳』『ガメラ3 邪神〈イリス〉降臨』のエンディングについて書いています。 デビッド・フィンチャー監督の出世作『セブン』は宗教がらみの深淵なテーマや徹底した後味の悪さも含め『羊たちの沈黙』以降のサイコホラーブームの中でも飛び抜けた存在として語られています。その『セブン』がハッピーエンドだったというブログエントリーが注目されています。 何故『セブン』はハッピー・エンドなのか http://k.onodera.blog.ag/index.php/k.onodera/00000000000000016134 要約すると、ジョン・ドーは憤怒の罪の犠牲者として死にたかったのに、ミルズはその敬虔なクリスチャン性を発揮し、他人の罪を引き受ける犠牲的で崇高な精神の元で引き金を引いたので、ジョン・ドーは決して「憤怒の罪」の犠牲にはならなかった。 サマ
もう最近は多忙のうえに不眠症。酒も飲めずにガタガタな日々が続いている。 けれど、大泉洋のファン(にわかだけどね)ということもあり、近所のムービーオン山形に駆け込んで、「探偵はBARにいる」を見てきたのだった。これがもうめちゃくちゃおもしろかった。魂を完全にカツアゲされたというか。こうしてブログを書いちゃうくらいに興奮している。それぐらいすばらしかったのだ。 おもしろいというよりも肌にぴったりくる。とてもとても愛すべき作品というべきかもしれない。探偵モノとしては、ベタすぎるほどベタである。一匹狼でその日暮らしの探偵。謎の依頼人と運命の女。調査を進めれば、どこからともなく現れる「警告のために小手調べな感じで主役をいたぶる悪役」(プロレスでいえばボディスラムみたいな挨拶系な技をきちんと放つ悪役)、そしてやっぱり絵に描いたような悪い大物も登場する。 しかししかし、ベタな様式美であっても、やっぱりき
もちろん中国でも大きく報道されていて、ひょっとしてこの事故について一般の中国人は何も知らされてないとか、中国の交通行政に文句をつけられる状況にないと思っている方がいたら、それは事実では無いですよ(もちろん、全く情報統制が無いというワケではないだろうケド、それは日本の原子力発電所の事故も一緒のような気がする)。 今日の朝刊でも、写真入りで大々的に報道されて、この事故に関する疑問として、「なんで事故車両を先に埋めちゃったんだ?」「はっきりとした調査も済んでないのに運行再開したのは何でだ?」というコトを見出しをつけて言っているからね。 ワスなんか油断するとそーゆー傾向があるんだケド、特に外国の場合に顕著なんだケドも、そこに住んでる人はそこの政治状況に賛同していると勘違いしてるってコトない?例えば、キューバに住んでる人って、パッと想像する時、なんとなくカストロ支持者って思っちゃうじゃん?(もちろん
来日した外国人が「せっかく日本に来たんだから鈴木早智子の『負けじ魂』を読んで行こう」と言ってしまうのと、同じ理屈で、せっかく中国に来たんだから毛沢東選集を読もうと思って図書館に行ったです。 これは有名な話しかもしれないケド、中国の図書館で割り振っている図書記号のA項目(一番最初ね)は、『マルクス・レーニン、毛沢東、訒小平関連』なんで、Aのコーナーに行ったら、もちろんホントのコトしか言ってこなかったワスだけど、しかし、ホントにそれが開架されているところが真っ赤かで面白かったですよ。みんなマルクス・レーニン主義とか毛沢東が真っ赤かだって知ってるから、わざわざ本まで真っ赤かにしなくったって良いだろーと思うケド、「やっぱし真っ赤かじゃなきゃダメだろー」という人が居るんだろー。 ところが、いざ、毛沢東選集を探してみると、これが置いてないんだよねぇ… そうか!もう本としては古いから、旧刊本コーナーかと
『我们的队伍向太阳』(我らが隊列は太陽に向かって 全30話 2009年)というドラマを見たっす。 http://www.qiyi.com/dianshiju/xmddwxty.html これは解放軍行進曲の歌詞の冒頭部がタイトルになっている、中華人民共和国成立前後期の人民解放軍が舞台のドラマなんだケド、バリバリの軍事ドラマかと思うと、タイトルでも言っているように、ほぼ学園ラブコメ、それに加えてチャングム味、パパと呼ばないで(わかる人がいるのか?)風味もあって、しかも、主な登場人物が二人とも解放運動の犠牲になって、ワス号泣という、傑作でしたね。 そもそも、革命運動の犠牲になる人が居て、ワスが号泣している時点で製作意図としては満足なんだろうケド、(ワスの想像だケドさぁ)2011年の中華人民共和国内で、そんなに真っ赤ちんな人もそうそう居なくって、革命センチメンタルな話しダケじゃ、ワスを除いて誰も
さて、7月23日に新刊『アウトバーン 組織犯罪対策課八神瑛子』(幻冬舎文庫)が発売されます。 値段は560円。文庫なのでお手頃価格でございます。 シリーズになる予定で、飲んで、暴れて、癒着して、拷問して、逮捕するという、わりとフリーダムな美貌の女性刑事が主人公です。ざっくり言うと。 まじめな警官だったのですが、いろいろあって手段を選ばなくなってしまいましたというお話。1巻目は東京の暴力団と、女性ばかり狙う連続殺人鬼の間に横たわる謎を追うというストーリーです。 表紙デザインは片岡忠彦氏(http://nijisora.main.jp/k/novel/index.html) アウトバーンは「燃え尽きる」という意味です。(ドイツの高速道路ではなくて)燃え尽きるまで……という感じでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』鑑賞。 『X-MEN』シリーズ最新作はミュータントチームX-MEN誕生前夜を描いたプリクエル。監督はアメコミ原作映画の傑作『キックアス』のマシュー・ボーン。だが、本作には『キックアス』というよりも彼のイギリス人としての趣向が強く影響しているのではなかろうか? 話は悪のミュータント軍団による世界征服の陰謀を突き止めたCIAの要請により、チャールズ・エグゼビアによる善のミュータント軍団=X-メン結成と彼らの最初の戦い。 世界征服! といえば監督のお里イギリスにはMI6所属の007:ジェームズ・ボンドがいるのだが、スタジオの倒産やら何やらで新作もしばらくは無く、最後に作られたのは死んだ恋女房に捧げる涙の復讐というメソメソした代物。敵だって利権にありつこうと軍部に言い寄るビジネスマンと、揃ってシオシオである。 そこへきて、マシュー・ボーンが60年代を舞台
この間、レザボア・ドッグスを見なおしたんだケド、強盗に失敗して逃げてるティム・ロスとハーヴェイ・カイテルのやりとりが今の日本の状況に似ているような気がしたですよ。 ティム・ロスは腹を撃たれて物凄い出血をしていて、このままじゃ死んじまうって思ってるんだケド、ハーヴェイ・カイテルはそういうティム・ロスに向かって、「お前は医者か?医者でもないのに、勝手に死ぬなんて判断するんじゃねぇ」って励まし続ける。 どのくらいの被曝量があって、どのくらいの被曝量でどんなコトが起こるのかというコトについて、共通した認識がないと、『お前は医者か?医者でもないのに、勝手に死ぬなんて判断するんじゃねぇ』という励まし(悪意の場合は騙しとも言うだろうケド)はけっこう有効なんだろーな… 念のため、最悪の事態を想定した対処をするというのが、本来、政府と東電側の取るべき態度なんだろうケド、予算がどうの、損害賠償がどうのっていう
大盛りチャーハンの親父さんと仲良くなったら、自分たちの賄い(客には出さない魚とか、炒め物)を食わしてくれて、ホントに嬉しいんだケド、礼儀として夫婦そろってガンガン自分の箸でワスの茶碗におかずを突っ込んでくるよ…
ネットで音声データをダウンロードして、時々日本のラジオ放送を聞くんだケド、文化放送の大竹まことの番組に鳥越俊太郎が出ていて、前っから、鳥越俊太郎、多分、良い人ではあるんだろうケド、なんかオカシイところがあるなぁ…と思っていて、そのオカシイ部分が炸裂していたですよ。 福島の原発の様子を車で見に行ったら、気がついたら原発の入口までたどり着いていたっていう話しで、「それは危険じゃないですか?」と尋ねられて、「そんなねぇ…危険なんてことはないんですよ」「平気ですよ」と言ってて、まぁ、さすがに途中で「取材する分には危険ではない」って言いワケしていたですが、話としては、『ジャーナリストが危険にビビってどうする』という主張がしたかったみたいなんですわ。 で、ワスがオカシイと思うのは、番組中で鳥越俊太郎、自民党政権下においては電力の50%を原子力にするという方針があって、原子力発電に異を唱えると圧力という
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