バウスで『かいじゅうたちのいるところ』を観た。これは本当の悪夢(見たいと思う描くような夢ではなくて、自分の意思と無関係にそこに巻き込まれてしまうような夢)を描いた……というか、悪夢そのものの映画だった。母親と喧嘩したマックス少年は、大洋を渡ってかいじゅうたちの住む孤島に辿り着く(あそこで空手バカボンの「から笑う孤島の鬼」をかけてもいいな)。物怖じせずにかいじゅうたちに向かって自分は王だと宣言するマックス。このあたりは、嫌な現実から逃避する心地よい夢の様相を見せる。自分よりも何倍も大きなかいじゅうたちの尊敬を集めるのはなんと気持ちのいいことだろう。現実では母や姉は自分の言いなりになってくれないのだから。でもかいじゅうたちはマックス以上に幼稚な存在で……特にマックスと親友になるキャロルの幼稚さはマックスですらもてあましてしまうほどだ。実は王であるということは、マックス自身の夢をかなえることに結
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