2012/11/99:0 脱政治化の時代の政治 吉田徹 原発の再稼動をめぐって、政府と原子力規制委員会との間の綱引きが続いた。前者は、再稼動の判断を規制委員会と事業者に求め、後者は自身のミッションは安全性に係るもののみであり、稼動そのものについては政府と事業者が判断すべきとの立場を崩していない。 差当たり、ここではどちらの立場と主張が正しいのかという判断は下さないでおこう。問題は、こうした政治と、一見政治の外部の存在する専門家集団との間の境界線はなぜ、いかに引かれるべきなのか、という問いにこそあるからだ。 ■専門家と政治 現代では、エネルギー政策のみならず、経済政策やIT政策から犯罪対策まで、いわゆる「専門家」の介在と介入がなければ、政策が存立しない状況になっている。正確に言えば、時代で大きな断絶的な危機が生じた場合、歴史的にみて専門家の介入が養成されるようになってきた。例えば、193
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