まあ、タイトル通りの本。WEB上に文章らしきものを公開し始めてから2年以上。常々抱いてる自分の文章の説得力や論理への疑問はいっこうに消えない。よって今回、この本を手にとってみることにした。 大人のための、と銘打っている割に仕事で使うような事務的な文章の書き方は少ない。むしろ私生活でのそれを書くための本である、という印象を受けた。時候の挨拶など、こういった文章読本ではお定まり(らしい)テンプレ文章も載っていない。作者独自の視点で書かれていて、読み物として読んでも面白かった。 ワープロ(PC)で書く文章と手書きの文章とで、違いはあるのか。筆者は、ワープロで作成する文章は、ともすればぶっらきらぼうになりやすいという。キーボード操作がぎこちないから、文章を早く終えたくなる。また、作業をしている手と、出てくる文章とに距離があって、なんとなくクールな気分になるというのだ。だが、私はこれは違うと思う。む