月世界小説 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 牧野修出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/07/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る 人は世界との関係性を取り戻すために、言語を用いた。言語は認識を生み、認識が空間と時間を生んだ。そうすることで、人類は世界から隔絶されながらも生存することが出来た。言語によって世界を再構成することで、人類は生き残ることが出来たのだ。 さて、このように人は世界を、言語化することによって創造してきた。言語化し認識できる世界だけを《世界》と定めた。否、その範囲でしか世界を捉えられなかった。しかしその世界はあくまで言語によって創られた仮想の世界である。そして、それ以外の《真実の世界というもの》を決して知覚できないのが人間なのだ。 Amazon CAPTCHA 2014年,友人とLGBTのパレードを見に来た菱屋修介は,そこでアポカリプティック