◇ 小説家になるための戦略ノート - 幻想再帰のアリュージョニストと経済人類学の世界、引用と著作権問題とLINE衰退の予感? 幻想再帰のアリュージョニスト 自分の作品も書かずに暇があったらこの作品ばかり読んでるのですが、作品の内容と僕の関心領域の恐るべき一致といいますか、大学の卒論「経済人類学と文明」の内容ともかぶってしまう現代思想、特に呪術と言語学系統の作者の教養に脱帽です。 諸星大二郎の「孔子暗黒伝」「マッドメン」→元ネタである白川静の漢字の呪術的解釈、万葉集や中国の詩経のお話、ソシュールの言語学に、フランスの構造人類学のプリコラージュや呪術的世界観まで網羅するような作品になってます。 もちろん、アインシュタインの相対性理論、構造人類学とその元ネタであるソシュール言語学→その元ネタのエルンスト・マッハの相対的認識論、経済人類学まで連想しましたが、何か凄い僕の想像力を掻き立てる作品です。