「ま、うちらみたいなさ、筋金入りの映画ファンからすると、園子温って映画的にダメなんだよね」。 上記の言葉は、私がいったわけではありません! 園子温の本に、ある日飲み屋に行ったら自分のことがそういわれているのを聞いてしまった、と書いてあっただけです。 私はこの人たちの言葉に賛同するわけではありませんが、それでも、いわんとしていることは何とな〜くわかります。実は私も、園子温の映画が苦手な1人でして、今回このエントリを書くにあたって「何で苦手なのかな〜」と考えていたら、飲み屋で園子温の映画を酷評していたらしい彼らと、遠からぬ結論になりそうな予感がしました。けれど、「映画ファンからすると、映画的にダメ」というのでは、あまりにも乱暴すぎます。もうちょっと丁寧に、園子温のダメさを語ってみよう。あるいは、ダメじゃなさを語ってみよう……というのが、このエントリの主旨です。 が、しかし、私も園子温という人に