[ 連載 ] フ リーソフトによるデータ解析・マイニング 第 15 回 R と一般化線形モデル 1 . 一 般化線形モデル 分 散分析、線形回帰分析は線形モデルであり、残差が正規分布に従う仮定に基づいている。 しかし、データが常に正規分布に従うと言う保証はない。また、非線形の現象については線形 になるような変換を施し、線形 モデルで問題を解決することも できる。しかし、このような方 法ではモデルを不自然な尺度で 歪んだ解釈を行ってしまう危険 性が伴う。 一般化線形モデル (Generalized Linear Model) は、 正規分布を含んだ分布族 (family) にデータを対応させ、 非 線形の現象を線形モデルの場合と同じく簡単に扱え、かつ不自然な尺度で解釈しないように工 夫したデータ解析方法である。また、一般化線形モデルは、被説明変数 ( 反応変数、応答変数と も呼ぶ )