今から1000年程前の東京の海岸線は様々に推測されていて完全な一致を見ることは ありませんが、おおよそ墨田区の方まで深く海が切れ込んでいただろうという 見方が有力です。(上図はざっくり感じをつかむ程度に考えていただければ幸いです。) 東京低地に数多くある微高地の分布がそのことを雄弁に物語ってくれます。 さらにまた、地形だけでなく現在にまで残っている地名にも往時の海岸線の 名残を見ることができます。 江戸川区に特徴的に見られる「~江」という地名がその代表格です。 ・一之江 ・二之江 ・春江 ・瑞江 ・松江 そして「~井」という地名もまた「~江」の転じたものと考えられています。 ・小村井(小村江) ・平井(平江) ・今井(今江) これらの地名と隣り合うように分布する「~島」という地名もまたよく知られています。 ・寺島 ・牛島 ・向島 ・長島 海とそこに流れ込む川の流れとの間には、外洋船と河船と
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