わずか3g摂取しただけで、ぽっくり死んでしまう猛毒性のキノコ、カエンタケが滋賀県をはじめ各地でニョキニョキと出現中だ。 「赤い色のキノコで、長さは3~15㎝ほど。形は名前のとおり、炎のように枝分かれしているものや、鉛筆のように1本だけで真っすぐ伸びているものもあります。ほんのひと口でも食べたら下痢、嘔吐という症状が現れ、やがて死に至ります。運よく命を取りとめたとしても、小脳が萎縮するなどして後遺症が残ることも。間違いなく、日本に自生する毒キノコで 最悪最凶です」(滋賀県森林センター) 毒キノコの専門家として知られる滋賀大学の横山和正名誉教授がつけ加える。 「1999年に新潟県で国内初の死者を確認、翌2000年にも群馬県で死者が出ています。新潟県で死亡した男性は鉛筆ほどの太さのカエンタケを2.5㎝ほど口にしただけ。こんなわずかな量で人間を死に至らしめる毒キノコはカエンタケ以外にありません。約