タグ

ブックマーク / www.astroarts.co.jp (9)

  • 450光年かなたのマジック 突然消えた恒星周囲の円盤

    【2012年7月9日 NASA/ジェミニ天文台】 土星の環がある日突然消えたとしたら。そんな不思議なことが450光年かなたで起こった。ある若い恒星の周囲に1980年代から観測されていた塵の円盤が、ここ2年で突然消えたのだ。 TYC 8241 2652と周囲の円盤の想像図。ここ2年の観測で、この円盤がいきなり消えてしまった。クリックで消失の様子をアニメーションで表示(提供:Gemini Observatory/AURA artwork by Lynette Cook) 「よくある手品を見ているようでした。『恒星の周りに塵の円盤が見えます、1、2、3……さぁ消えました!』」。こうたとえて不思議がるのは、今回の発表を行った米カリフォルニア大学のCarl Melisさんだ。 ケンタウルス座の方向にある、生まれて1000万年ほどの若い恒星「TYC 8241 2652」を囲んでいたダスト(塵)の円盤は

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2012/07/10
    宇宙セロェ…"この円盤消失は、人間の時間スケールで見ても驚くほど速く進行しました。ましてや天文学的なスケールで言うと、本当に一瞬のできごとです"
  • 銀河ごとに違う、星の材料のリサイクル事情

    【2011年11月22日 HubbleSite】 銀河の中では、星の材料となるガスを再利用することで数十億年にもわたって新しい星が生まれつづけることが、観測により示された。同時に、星形成が爆発的な銀河では残っていたガスが吹き飛ばされて星形成の勢いを止めてしまうことも、ハッブル宇宙望遠鏡の観測によってわかった。 銀河の中心付近の円盤部と、その周りに広がる球状のハロー部。遠方銀河の中心で強烈な光を放つ天体「クエーサー」をハローごしに観測することで、ハローに含まれるガスの種類や量を測定している。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, and A. Feild (STScI)、以下同) 左は星形成の激しい銀河を表しており、矢印のようにガスは銀河の外へと逃げてしまう。一方、天の川銀河のような右の渦巻銀河では、ハローのガスの一部を星形成のために再利用できている。クリックで拡大 これまでの銀河の研究

  • 日本公開天文台協会がサマータイム制に関する声明を発表

    サマータイムに関する声明文 東北地方太平洋沖地震およびそれに伴う災害に被災された皆さまに、お見舞いを申し上げます。また、救助・復旧作業等で、日夜ご尽力されている多くの皆様に、深く敬意を表します。 さて、震災により電力供給に滞りが生じたため、電力需要に関し逼迫した状況にあることは周知の通りです。現在はもちろんのこと、今夏についても節電努力が求められており、その方策のひとつとして「サマータイム制」の導入が提唱されています(注)。しかし、サマータイム制の節電効果には有効性の確証にあたり考慮が必要な要素が多く、自然と生活との調和を念頭に置いて活動している日公開天文台協会としては、その導入に反対を表明せざるを得ません。 考慮が必要な主な要素としては次のものが挙げられます。 (1) サマータイム制は、年に二度の時刻の書き換えを要します。会社、家庭、公共機関等に配置されている時計、コンピュータ、GPS

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2011/04/19
    "節電を目的とするのであれば、サマータイム制を導入するよりも、フレックスタイム制の拡充、日照時間の増加とともに生活時間をずらすことを推奨する方が、社会生活にも、生産活動にも大きな負荷がかかりにくく、節
  • ボランティアが発見、「宇宙のお化け」

    【2008年8月14日 Yale University】 ボランティア参加型の銀河分類プロジェクト「The Galaxy Zoo」の画像中に、専門家も首をかしげるガスの塊が発見された。今までに誰も見たことのないこの天体は、観測者らから「宇宙のお化け」と呼ばれている。 銀河IC 2497とHanny's Voorwerp(緑の部分)。クリックで拡大(提供:Dan Smith, Peter Herbert, Matt Jarvis & the ING.) なぞのガスの塊を発見したのは、The Galaxy Zoo(解説参照)プロジェクトのボランティアであるオランダのHanny van Arkel氏。The Galaxy Zooを運営する研究者は、同氏の発見報告を受けてこの天体を調べ、新種の天体である可能性を指摘したのである。このガスの塊はまもなく、Hanny's Voorwerp("Voorw

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2008/08/16
    "正体は、現在のところ、反射星雲のように光を散乱して光る小さな銀河と考えられている。しかし、中心に見られる直径約1万6000光年の穴がどのようにして形成されたのかはなぞ"
  • 痕を残したのは流星? いえ、れっきとした恒星です

    【2007年8月16日 NASA JPL】 夏休みは流星シーズンということで、流星が通ったあとの「流星痕」にも見えるこちらの画像。その正体は流星痕ではなく、彗星の尾でもなく、何とみずから輝く正真正銘の「恒星」が、移動しながら残した物質なのだ。 GALEXがとらえたミラの「しっぽ」。右側がミラで、左下の星はわれわれから見て手前にある別の恒星。しっぽは紫外線でしか輝いていないため、今まで見過ごされてきたようだ。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) われわれがふだん「流星」と呼んでいるのは、大気圏に突入した微粒子が引き起こす発光現象で、流れたあとにはまれに「流星痕」と呼ばれる筋状の雲のような跡が残る。それに対して「彗星」は氷などでできた太陽系天体で、太陽に近づくとガスやちりを放出して尾を形成する。どちらも、太陽系のはるか外に位置する「恒星」とはまったく関係がない。 ところが、

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2007/08/21
    ミラって変光星・連星なだけじゃなくて"13光年"ものしっぽまであるのか。ベツレヘムの星
  • 別の恒星の超巨大フレア:太陽で起きたら生命の危機

    【2006年11月16日 NASA Feature】 NASAの天文衛星スウィフトが、強力なX線を感知した。最初、研究者たちに「星が吹き飛んだのか」と思わせたこの現象は、太陽に近い恒星の表面で起きた爆発、フレアだった。そのエネルギーは太陽で起きるフレアの1億倍にも上る。 太陽観測衛星TRACEがX線波長で捉えた2005年9月の太陽フレア。クリックで拡大(提供:NASA/LMSAL) 太陽フレアの様子を再現した動画(参照元で公開)の一コマ(提供:NASA) 太陽から135光年の距離にある恒星、ペガススII(II Peg)で発生したフレア(解説参照)は、残念ながらわれわれから遠すぎて詳細に撮影することができない。いや、「残念ながら」ではなくて「幸運にも」と言うべきだろう。もしこのフレアが太陽で発生していたら、画像は得られてもそれを見るどころではないはずだ。 太陽でフレアが発生すると、エネルギー

  • 元第9惑星・冥王星に、小惑星番号(134340)を付与

    元第9惑星・冥王星に、小惑星番号(134340)を付与−2003 UB313などにも 【2006年9月8日 MPEC 2006-R19】 国際天文学連合(IAU)で決定した「太陽系の惑星の定義」により「矮惑星(dwarf planet)」となった冥王星に、小惑星センター(MPC)が小惑星番号(134340)を与えた。同時に、「矮惑星」2003 UB313に(136199)、「矮惑星」の有力な候補である2003 EL61と2005 FY9にそれぞれ(136108)と(136472)が与えられた。 じゅうぶんな観測が行われ精度の良い軌道が決定した小惑星には「小惑星番号」が付けられる。その権限を持つのが、小惑星の観測結果・軌道データを管理する組織であるMPCだ。 チェコのプラハで開かれていたIAU総会で、「太陽系の惑星の定義」が決定した。自分の重力で丸くなるほどの質量を持っていて、かつ軌道周辺に

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2006/09/08
    屈辱的。それでもちゃんと和名は残るんだろうな。
  • 【特集・太陽系再編】(3)「小惑星」が消える

    【2006年8月21日 アストロアーツ】 変わるのは惑星だけではありません。それ以外の太陽系のメンバーも、名称が変更されようとしています。特に、「小惑星(minor planet)」という呼び方が撤廃されて、「太陽系小天体(small Solar System bodies)」になろうとしている点が注目されます。現在小惑星の代表であり、惑星にすることが提案された「セレス」を中心にその事情を見てみましょう。 埋まる数字、欠ける数字 − セレスのポジションはどこに ハッブル宇宙望遠鏡が2003年から2004年にかけて撮影したセレス。丸くて、新しい惑星の定義にあてはまることは確かだ(提供:NASA, ESA, J. Parker (Southwest Research Institute), P. Thomas (Cornell University), and L. McFadden (Uni

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2006/08/24
    "ティティウス・ボーデの法則は後に見つかった海王星と冥王星には当てはまらず、現在では単なる偶然の産物だと考えられています。"
  • 母なる恒星が死んでも、惑星系の活動は終わらない

    【2006年2月9日 Spitzer Space Telescope Newsroom】 地球をはじめとした九つの惑星と、小惑星や彗星などの天体は、すべて太陽の周りを回っている。その太陽が燃料を使い切り寿命を迎えたら、いったいその周りの惑星系はどうなってしまうのだろう。誰もが考えずにはいられない疑問だが、NASAの赤外線天文衛星、スピッツァー宇宙望遠鏡がヒントを見つけた。恒星が核融合を終えて変わり果てた姿となっても、生き残って回り続ける彗星がいた証拠をつかんだのだ。 引きちぎられながら白色矮星G29-38へ落下する彗星の想像図。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/T. Pyle (SSC)) 太陽程度の大きさの星は、数十億年に渡り核融合反応によって輝いた後、いったん赤色巨星となった後、白色矮星としてその一生を終える運命にある(脚注参照)。もしその恒星に、太陽のような惑星

    EurekaEureka
    EurekaEureka 2006/02/13
    太陽が消えても回り続ける…恋心のようだ
  • 1