2019年11月に開館し、その直後の12月にはSNS(交流サイト)などで「舞台が見えない」といったクレームが噴出していた東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)。所有者の東京都豊島区は22年7月5日、視認性を高めるために座席の一部を改修すると発表した。座席の改修設計・施工は、同ホールの設計・施工を手掛けた鹿島が担当する予定だ。
![開館後間もなく「見えない」とクレーム噴出、東京建物 Brillia HALLが座席改修へ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/69cd0c6ce036a5e4eb08e2bd9d91350fd3c4dafb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fatcl%2Fnxt%2Fcolumn%2F18%2F00154%2F01476%2Ftop_m_m.jpg%3F20220512)
「スクショ」という言葉をご存じだろうか。スクリーンショットの略で、スマートフォンなどの画面を画像として保存することだ。言葉自体は以前からあるが、今どきの若者のネット文化を読み解くうえで、大事なキーワードになっている。 2018年12月にTwitterのあるつぶやきが話題になった。それは「友人や妹がサイトの情報を送ってくるとき、スクショで送ってくる。若い人たちはURLの概念を知らないのではないか?」といった内容だ。 中でも10代の若者はスクショを多用する。Twitterを使っていると、Webページの画面がそのまま貼り付けられたツイートを見かけることがある。Webページを紹介するとき、URLをツイートするのではなく、スクショを送ってくる。 これはTwitterだけの現象ではない。若い世代とLINEでメッセージを交わしていると、同じようにWebページのスクショを送ってくる人が多い。筆者の身近なと
コロナ禍の経済対策として政府が国民に一律10万円を配る「特別定額給付金」のオンライン申請で自治体の業務が混乱している――。2020年5月から6月にかけ、新聞やテレビは連日、この話題を取り上げた。 マイナンバーカードとマイナポータルの「ぴったりサービス」を使って2020年5月1日に始まったオンライン申請は、申請者による氏名や住所などの誤入力や二重申請が相次いだ結果、自治体が持つ住民情報との照合に多大な手間がかかったという。総務省は2020年6月2日、同月1日までに43自治体がオンライン申請の受け付けを停止したと明らかにした。 ただし実際には、オンライン申請が総じて「ダメ」だったわけではない。混乱する自治体職員の姿がテレビで報道される陰で、狙い通り早期の給付にこぎ着けた自治体も多かった。 ある都内の自治体はExcelの手製ツールを使い、申請データと給付対象者リストを突合し、世帯構成人数の一致を
動画の放送や配信の中核技術である映像符号化方式(動画コーデック)。国際機関で標準化された“正統”な現行規格が、主役から引きずり降ろされる異例の展開になっている。 米グーグル(Google)や米アップル(Apple)、米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)などが推す“異端”の新規格が、「事実上の標準(デファクトスタンダード)」として主役に立つ。世界で急伸する動画配信サービスで、米国勢の台頭を勢いづかせる。 新規格とは、米国の非営利団体アライアンス・フォー・オープン・メディア(AOM)が2018年に公開した「AOMedia Video 1(AV1)」である(図1)。グーグルやアップルなど多くの大手IT企業が参画する。 最大の特徴は、特許料を無料にする「ロイヤルティーフリー」を掲げることだ。映像関連事業を手掛ける費用を大きく削減できる。現行の標準規格である「H.265/HEVC(Hig
感情認識エンジンを搭載し一世を風靡したヒト型ロボット「Pepper(ペッパー)」。法人モデルの販売が4年目を迎えた今、レンタル契約の更改を予定する企業が15%にとどまる事実が日経 xTECHの調査で明らかになった。 Pepperの開発と販売を手がけるソフトバンクロボティクスは2014年9月からデベロッパー版の、2015年6月から一般販売モデル(個人向け)の提供をそれぞれ開始した。2015年10月からは法人向けの申し込み受け付けを開始。法人向けの契約期間は36カ月(3年)が基本である。2015年10月中にPepperを受け取った企業は今月末で契約期間満了となる計算だ。 ソフトバンクロボティクスによれば2000社以上がPepperを導入している(2018年7月時点)。初の契約更改を迎えるPepperを導入企業はどう評価しているのか。日経 xTECHは2018年8月から10月にかけて、Peppe
大阪万博のシンボルとなる彫刻を任された岡本太郎(1911~96年)は、建築家・丹下健三(1913~2005年)が設計したお祭り広場の中央に、大屋根を突き破る巨大な塔を提案。その暴挙に丹下を中心とする建築家チームはカンカンに──。そんな逸話を聞くことが多い「太陽の塔」の建設過程だが、後半の「建築家チームはカンカンに」は、周囲がつくり上げた誤情報に違いない。改修設計を終えた太陽の塔を見てそう確信した。 3月19日に一般公開を開始した太陽の塔をイラストでリポートする。同日公開した改修設計のリポート(太陽の塔が本日オープン!内部を一挙公開)を読んだ方は、多くの写真でその雰囲気を分かっていただいたと思う。だが、この塔の内部は引きがない(奥行きがない)ので、全体像を1枚で伝える写真が撮りにくい。結局のところどういう内部構成なのか、頭に描くことができた人は少ないのではないか。「これは(筆者が得意とする)
東京電力福島第一原子力発電所の事故から、2017年3月で丸6年。読者の皆さんは、爆発する原子炉建屋を捉えた衝撃的な映像を、鮮明に記憶しているのではないでしょうか。一方、福島第一原発で今何が行われているかと聞かれて、説明できる人はかなり少ないかもしれません。 廃炉に向けて毎日6000人が働く現場では、様々な工事や作業が同時並行で進んでいます。その目的や内容を正確に理解しようとするだけで、大変な労力が伴うでしょう。燃料取り出し用カバー、凍土遮水壁、多核種除去設備、フェーシング――。耳慣れぬ用語の氾濫が、さらに理解を難しくしています。 筆者はこれまで、主に建設会社の技術者に取材を重ね、廃炉に向けた作業の進捗をお伝えしてきました。ただし、断片的なリポートにとどまっていた点は否めません。 そこで、1号機原子炉建屋に関する工事について、日経コンストラクションと兄弟誌の日経アーキテクチュアで報じてきた内
NTT東日本とNTT西日本は1991年~92年に販売したコードレス電話機「ハウディ・コードレスホンパッセS200」とその後継機「同S220」を回収する(発表資料)。対象台数はNTT東日本エリアで2万3070台,NTT西日本エリアが1万8601台の合計4万1671台。具体的な回収方法は現在検討中で,決まり次第,同社のWWWサイトなどで告知する予定だ。 回収する理由は,S200とその後継機で,内蔵する2次電池の電圧が2V以下になったときに,制御回路が誤動作し,船舶や航空機からの遭難信号に使われる243MHzの電波が勝手に送信される現象が発生することがあると分かったため。NTT東日本 広報室によると「子機の内蔵バッテリーが劣化し,さらに完全放電した状態で,電源を入れたまま充電すると,この現象が起こることがある。調査の結果,制御回路に設計ミスがあった」とする。 この問題が発覚したのは今年7月。20
東日本大震災で津波を免れた内陸部では、屋根瓦の落下や外装材の脱落といった被害にとどまる木造家屋が多かった。しかし、そんな地域でも大きな被害が目立った建物がある。鉄筋コンクリート造の事務所ビルや庁舎だ。
[前編]Androidで内線電話を開発する,会社の電話機がアプリ端末に Open Embedded Software Foundation(OESF) 代表理事 三浦 雅孝 氏 Open Embedded Software Foundation(OESF)は,組み込み機器の開発に米グーグルのAndroidを使い,その標準化や共同開発を推進する。企業内の内線電話機からCATVのセットトップ・ボックス(STB),家庭内の情報家電などへの展開を図る。オープンソースによるソフトウエア開発に資金配分のスキームを持ち込む計画もある。OESFの三浦代表理事にその狙いを聞いた。 OESFの発足の経緯は? これまでアイ・ピー・ビジョンという会社でAsteriskなどオープンソースのSIP(session initiation protocol)サーバーを使ったシステム構築を手がけてきた。2008年1月ころか
この記事は日経ソフトウエア2009年2月号(2008年12月24日発売)に掲載した,特別レポート「はてなインターン日記(下)」(著者:伊藤直也氏)の再掲です。再掲にあたって一部編集していますが,記述内容は執筆当時の情報に基づいています。 この特別レポートは,筆者が勤務するはてなが,大学生や大学院生の方を対象に開催した「はてなサマーインターン2008」のまとめです。就職を少し先に控えた学生の皆さんが,はてなの京都オフィスで,4週間にわたって技術的なトレーニングや,実際のアプリケーション開発を体験します。期間は4週間です。 2009年6月12日に掲載した上編では,前半の2週間,はてなスタッフが講師となって,はてなでの開発に必要な知識の講義と,それを確認する課題の様子を書きました。最終回の今回は,後半の2週間。インターン生がはてなの開発現場に所属して,はてなのシステムに何らかの機能を追加します。
みずほ銀行の「みずほマイレージクラブ」は2007年11月時点で利用者数が500万人を超える大規模な会員組織である。クレジットカード機能付きのキャッシュカードやATM(現金自動預け払い機)時間外手数料の無料化など,多数のサービスや特典を提供する。 こうしたサービスの一つが,2004年11月に開始した「みずほマイレージクラブ[インターネットサービス]」である。これは,銀行口座など様々な情報を一つのWebページ内で閲覧できるようにするものだ。 計29のサービスを一元的に把握 みずほマイレージクラブ[インターネットサービス]は,同行のインターネット・バンキング・サービス「みずほダイレクト」の口座はもちろんのこと,三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行など他行のインターネット・バンキングの口座情報,UCカードやセゾンカードなどのクレジットカードの利用明細,NTTドコモの電話料金,ANAマイレージクラブのマ
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パナソニック コミュニケーションズは2008年3月7日,無料のIP電話ソフト「Skype」を内蔵した無線LAN対応の電話機「KX-WP800」を発売すると発表した(写真)。3月28日からパナソニック・グループのショッピング・サイト「パナセンス」で販売する。価格は税込みで2万9800円を予定している。 この製品は,携帯電話型の電話機と専用の無線LANルーターで構成される。電話機はIEEE 802.11b準拠の無線LAN通信機能を搭載。Skypeのソフトウエアを内蔵して,電話機単体でSkypeユーザー間の無料通話が可能だ。SkypeOutやSkypeInを利用すれば,一般の固定電話や携帯電話と低料金で通話することもできる。 専用の無線LANルーターは,あらかじめ電話機との接続設定やセキュリティ設定が済んだ状態で出荷されている。無線LANルーターをインターネットに接続するだけで,無線LAN電話機
お会いするのは何年かぶりだから、さすがにちょっと老けたかなと思った。でも、せっかちに歩く姿も、甲高い声で熱く語る姿も、昔とちっともかわらない。「1993年からだから、ずいぶん長いですよね」。そう言われて指を折ってみれば15年。その間に、何度も彼に会い、語り、彼と彼の成果について実に多くの記事を書いてきた。 彼とは、中村修二氏のことである。最初に出会ったとき彼は、地方の中小企業に勤務する一技術者だった。ところが、1年も経たないうちに、カリスマ研究者と呼ばれるようになり、やがて「日本としては初めての企業人ノーベル賞候補」と目されるようになる。その彼から「会社を辞める」という連絡をもらったのは、1999年末のこと。地方企業の技術者から米有名大学の教授へと転身し、一躍全国区のヒーローになった。 その彼が古巣の会社からトレードシークレットで訴えられ、その反訴というかたちで、いわゆる「中村裁判」が始ま
「MacBook Airの外観は無駄がなくてスマートですけど,中身は無駄ばかりってことですか?」。作業の後に宇野記者が発したこの一言が,分解を終えた技術者たちの感想を代弁していた。 日経エレクトロニクス分解班は,国内大手パソコン・メーカーの技術者複数名の協力を得て,再生が困難なところまでMacBook Airを解体してしてみた。その結果明らかになったのは,意外な内部構造だった。参加した技術者たちは,「事前の想像と全く違った」「ODMの製品も含めて,これまで見たどんなパソコンとも違う」と振り返る。 技術者一同を驚かせたのは,非常にコストのかかる作りになっていたことである。例えば,部品を固定するネジの本数が極めて多い。キーボードを据え付けるものだけで,30本ほどもある。「全体のネジの本数は,うちの会社が作る場合と比べて数倍」(技術者の一人)。上下の筐体をつなぐヒンジや外装部品の内面を見た技術者
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