【今、何が問題になっているのか】カナダで「名誉の殺人」の犠牲になった最初の夫人(左)と次女=2011年11月22日、カナダ・モントリオール(AP) アフガニスタンでは女性虐待が旧支配勢力タリバンと並ぶ難題である、との認識が広がり始めた。タリバンが女性虐待の元凶なのではなく、アフガン人に女性蔑視の悪しき伝統があり、タリバンはそれを制度化して非難された。カナダの裕福な移民一家で父母と長男が娘らを殺した事件は、この悪しき伝統の根深さを物語っている。夫人と3人の娘が 2009年6月、カナダ東部キングストンで、運河に沈んだ車の中から4人の女性の遺体が見つかった。モントリオール在住のアフガン系一家の長女(19)、次女(17)、三女(13)とこの3人の娘の母親ではない最初の夫人(52)=4人の年齢は当時=で、娘たちの父親(58)と長男(21)、1男3女の母親である2番目の夫人(42)が殺人容疑で逮捕され