報道によると、宇宙の無重力環境で増殖したサルモネラ菌は地上のそれに比べて高い病原性をもつことが、スペースシャトル「アトランティス」の実験で分かった (読売新聞の記事、AFPの記事)。米アリゾナ州立大学の微生物研究チームは昨年9月、食中毒などの原因菌として知られるサルモネラ菌の培養装置をアトランティスに搭載。帰還した菌と地上で培養した菌をそれぞれマウスに投与したが、その結果3週間後のマウスの生存率は地上の菌では40%だったのに対し、宇宙飛行した菌ではわずか10%だった。宇宙空間を移動した菌は遺伝子配列の一部に変化を生じていたという。研究チームは実験結果について新たな治療法の開発に寄与するものだとしている。