「ねんどろいど」や「figma」を手掛けるフィギュアメーカー「グッドスマイルカンパニー」が、2018年11月に投資会社「グッドスマイルパートナーズ」を設立。企業や起業家、クリエイター、コンテンツなどへの幅広い投資と総合的支援を軸に、様々な分野でのイノベーションと新たな価値を創造し、エンタテインメントの未来を切り拓くことを目指す。 「グッドスマイルパートナーズ」では、“共創”の精神によってフィギュアからエンタメの世界で成長してきた「グッドスマイルカンパニー」のDNAを継承。投資先の事業に深くコミットした総合的支援を行うことで、投資する側・される側の双方にとって利益とメリットのある投資事業を展開する。 コンセプトおよび投資スタンスには「“おもしろさ”を判断基準に投資」「幅広い多様な価値への投資」「共創を誘発するための投資」を掲げており、グッドスマイルカンパニーが持つ国内外ネットワークと投資先を
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情- 第10回 『セーラームーン』が北米でなぜ今売れているのか。 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。現在は文化庁のメディア芸術を推進する部署で研究補佐員として勤務中。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 今年も相変わらず北米のマンガ状況について書いていきたいと思います。お付き合いいただけると嬉しいです。 昨年9月にKodansha USAより発売された『美少女戦士セーラームーン』の英語版が売れ続けている。発売前から、同書に対する取次の事
2015年11月27日に劇場第1部『亜人 -衝動-』が公開された。桜井画門の人気コミックを原作に劇場アニメ3部作、そしてテレビシリーズを並行して展開する大型企画である。 本作は2Dテーストも盛り込み、CGの技術を駆使したデジタルアニメーションの映像でも大きな注目を集める。そのアニメーション制作を担当したのは、製作委員会にも参加するポリゴン・ピクチュアズである。 ポリゴン・ピクチュアズは、『スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ』『トロン:ライジング』『超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム』など海外向けのCGアニメーション制作で世界的な人気を獲得した。それが2014年の『シドニアの騎士』をスタートに、日本での製作に本格参入した。 なぜいま日本市場なのか、日本から世界はどう目指すのか、デジタルアニメーションの可能性は、そして映像配信はアニメビジネスを変えるのか、代表取締役の塩田周三氏に
左)クランチロール共同創業者・CEOクン・ガオ氏 右)クランチロール日本法人社長 ビンセント・ショーティノ氏 10月22日、米国・サンフランスシコ市に本社を持つクランチロールは、住友商事と共にアニメ製作の投資を行う会社を共同設立すると発表した。新会社の名称や時期、出資比率、投資規模については今回明らかにされていないが、昨今のアニメビジネスの流れの早さから、かなり早い段階で立ち上がることになりそうだ。 発表によれば新会社は、日本アニメへの製作委員会への出資を目的とする。出資を通じて海外向けのアニメの権利などを獲得し、日本アニメの海外への流通を促進する。 クランチロールはアニメやマンガ、ドラマなどの日本コンテンツの海外向け配信の大手サイト、世界7ヶ国語で日本アニメを日本での放送開始と同時期に配信する。登録ユーザー数は世界全体で1000万人を超える。再び盛り上がっているとされる日本アニメ人気の中
アニメーション制作の中堅スタジオであるマングローブが、2015年9月29日より破産手続きに入ったことが分かった。マングローブは製作委員会などからアニメーション制作を直接受注する元請け制作会社のひとつ、数々の人気アニメを制作してきた。 同社は債務超過状態が続いており、このため債務整理の在り方を検討していた。しかし、事業の継続が困難であるとの結果に至り破産手続きをすすめることになった。今後、裁判所に破産手続きを申し立てる。 マングローブは2002年に、代表取締役を務める小林真一郎氏らにより設立された新興のアニメスタジオである。小林真一郎氏はサンライズのプロデューサーの経験があり、歴史が浅いながらもアニメーションの元請制作を数多く手がけてきた。2004年の『サムライチャンプルー』、2006年の『Ergo Proxy』、2008年の『ミチコとハッチン』など、クリエイターの個性を押し出したハイクオリ
アニメ製作などを手掛けるIGポートは、グループ会社のプロダクションI.Gがアニメ『フリクリFLCL』の原作権を獲得したことを明らかにした。『フリクリFLCL』は2000年から2001年にかけてプロダクションI.Gとガイナックスが共同制作した。 今回プロダクションI.Gは原作者であるガイナックスから、この原作権の譲渡を受けた。譲渡価格は公表されていない。プロダクションI.Gは、今後、作品の権利を新作アニメのリメイクなどに活用する。往年のヒット作の新作が今後期待できるかもしれない。 『フリクリFLCL』は2000年から、全6話を全6巻でOVAとして発売した。地方都市住む小学5 年生のナオ太は、ある日、謎の女が乗ったべスパに引かれたことをきっかけに普通で生活に巻き込まれる。ナオ太の頭からは角が生え、ロボットが出現。さらに謎の女ことハル子はナオ太の家に家政婦として現れる。奇想天外、ファンタジックな
日本発の人気キャラクター「ロックマン」が、米国で新作テレビアニメになって世界に届けられることになった。6月2日(現地時間)、電通エンタテインメントUSA(Dentsu Entertainment USA)は、日本のカプコンのゲームで人気のキャラクター「ロックマン」の新作テレビアニメシリーズ製作を発表した。 電通エンタテインメントUSAは、米国のクリエイティブスタジオのマン・オブ・アクション エンタテインメント(Man of Action Entertainment)と共同で全26話のテレビアニメを製作する。「ロックマン」の誕生30周年にあたる2017年の放送を目指す。電通エンタテインメントUSAは本作の全世界での放送権、そしてライセンスビジネスも担当する。 『ロックマン』は1987年に日本のゲーム会社カプコンがアクションゲームとして開発した。その後に数多くのシリーズが作られ、その数は130
エンタテインメント大手のセガサミーホールディングス(セガサミーHD)が5月11日に、2015年3月期の決算発表をした。遊技機事業が減収減益になったこと、アミューズメント機器事業の損失が続いていること、構造改革に伴う特別損失の計上などから連結決算は減収減益であった。また当期純損失が112億5800万円となった。 通期売上高は、3549億2100万円(6.1%減)、営業利益は176億900万円(54.3%減)、経常利益は169億9300万円(58.1%減)である。特別損失は159億2400万円を計上している。減損損失や解体費用引当金繰入額、早期割増退職金、さらに映画自主製作中止による損失も含まれている。 遊技機事業は売上高1492億2400万円(18.0%減)、営業利益257億9600万円(43.0%)減である。パチスロでは「蒼天の拳2」「アラジンAII」が、パチンコでは「北斗の拳6シリーズ」
[第8章 エピローグ フランスにおけるマンガとは何であったか] ■ 豊永真美 [昭和女子大現代ビジネス研究所研究員] Photo by Aurelien Meunier/Getty Images ■ シャルリ・エブド誌襲撃事件と日本の反応 シャルリ・エブド誌の襲撃は、その後、日本人がISILの犠牲となったこともあり、日本人の関心をひきつけ続けている。シャルリ・エブド誌の問題はISILの問題だけではなく、フランスの移民問題や、フランスの政教分離、表現の自由の問題といろいろな側面から議論された。 ただし、グレナとメディア・パルティシパシオンが中心となって、「シャルリ・エブド」の追悼号を出すということは報道されていなかったように思う。グレナもメディア・パルティシパシオンもマンガ出版の中心であるのにだ。 もちろん、シャルリ・エブドに掲載されていた風刺画は日本人の趣味にあうものではない。宮崎駿はラジ
総務省が11月28日に発表した「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析(2013年度)」によれば、2013年度の日本の放送コンテンツの海外輸出は137.8億円だった。前年の調査の104.3億円から大幅に伸びた。 輸出総額のうち62.2%がアニメで、アニメコンテンツの海外輸出は約85億7300万円になる。一方、商品化権やビデオグラム(DVDやBlu-ray)化権、フォーマット・リメイク権、インターネット配信権を含まない番組放送権のみの輸出総額は62.1億円である。こちらはアニメのシェアは47.2%となる。アニメが放送権だけでなく、映像周辺ビジネスで売り上げをあげていることが分かる。 この調査は総務省の情報通信制作研究所が、日本の放送コンテンツの海外展開状況を知るものとして毎年まとめている。調査対象が地上波局(2013年度は100社)と衛星局(同72社)、プロダクション7社となっている。対象
文化輸出品としてのマンガ-北米のマンガ事情 第26回 「アメリカにおける日本のライトノベル ― Yen Pressの新たな挑戦」‐中編‐ 椎名 ゆかり アメリカの大学院でポピュラー・カルチャーを学び帰国後、マンガを専門とする出版エージェント業やアニメ、マンガ関連の翻訳者他、海外マンガを紹介する様々な仕事を行ってきた。 翻訳マンガ:『ファン・ホーム』『メガトーキョー』『ブラック・ホール』『デイトリッパー』他 ブログ:「英語で!アニメ・マンガ」 http://d.hatena.ne.jp/ceena/ ■ <アメリカにおけるライトノベル> 『キノの旅』北米版 そもそも日本語の「ライトノベル」という言葉は1990年代初頭から使われるようになり、2000年初頭に定着したとも言われる呼び方で、和製英語である。 ただし海外でも日本のアニメやマンガのファンには「LIGHT NOVEL」と言って通じる場合
海外での日本アニメ人気が注目されるなか、日本の有力映像・音楽パッケージメーカーのひとつポニーキャニオンが北米市場に直接進出する。ポニーキャニオンは米国で自社レーベル「PONYCAN‐ぽにきゃん‐」を立ち上げて、自社開発の北米版のBlu-ray、DVDを発売することを発表した。 まず日本アニメの海外向け動画配信サイトのクランチロール(crunchyroll)で、10月からの新作アニメ『デンキ街の本屋さん』、『結城友奈は勇者である』の2作品を全世界配信する。これを北米展開の足掛かりとする。Blu-ray、DVDの初回発売タイトルは未定だ。 2014年9月26日(日本時間)には、新たに「PONYCAN USA‐ぽにきゃん USA‐」公式サイトもオープンした。さらに米国向けの公式Twitterや公式Facebookもスタートし、今後はこうしたメディアを活用しながら、北米の日本アニメファンにアプロー
日本を代表するアニメ監督の宮崎駿氏が米国でマンガ家としても髙く評価された。ウィル・アイズナー・コミックインダストリーアワード(アイズナー賞)は、2014年7月25日、米国最大のポップカルチャーイベント コミコンインターナショナル(サンディエゴ・コミコン)の会場で同氏のコミックの殿堂(The Hall of Fame)入りを発表した。 アイズナー賞は、米国のコミックス業界が優れた作品やアーティストを顕彰するため1988年より続いている。コミックの殿堂はその中で功労賞の役割を担い、卓越した業績を残した作家を選出し、殿堂入りとして讃える。 アイズナー賞は米国の賞でもあり海外からの受賞者は必ずしも多くないが、日本からはこれまで手塚治虫氏、小池一夫氏、小島剛夕氏、大友克洋氏が選ばれている。宮崎駿氏は、日本から5人目の殿堂入りとなる。 殿堂入りの選出は、現在は事前に審査委員会が選出した3人の受賞者と、
日本の特撮制作の老舗、円谷プロダクションの業績が拡大し、新たな転機を迎えている。同社は1963年に設立、特撮映画、テレビ番組で数々の名作を送り出してきた。ウルトラシリーズなど誰もが知るタイトルを製作し、日本を代表する特撮スタジオとして知られていた。 しかし1990年代末以降、経営状態が悪化、2007年までには債務超過に陥っていた。2007年にTYOグループに入り、さらに2010年からはフィールズのグループ会社となった。この間に財務状況の改善を進め、さらに売上げと利益を伸ばし、2014年3月期に債務超過の解消を実現した。 5月9日開催されたフィールズの事業戦略説明会によれば、2014年3月期の円谷プロダクションの売上高は前年比11%増の32億7000万円、営業利益は72%増の6億7000万円と好調だった。これが債務超過の解消につながった。 円谷プロダクションは、幅広い世代を中心に人気のあるウ
『劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-』の2月8日全国公開がいよいよ迫ってきた。そうしたなか海の向こう米国でも、公開後わずか1ヵ月で劇場上映されることが決定した。米国の日本アニメ・マンガビジネスの大手VIZ Mediaと独立系配給会社イレブンアーツが共同で配給する。 ロサンゼルスのDowntown Independentをスタートに、全米20都市で上映される。上映されるのは、西海岸のロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、サンディエゴ、そしてニューヨークやシカゴ、ヒューストンといった大都市だ。 上映はDowntown Independentのみ1週間で、他の劇場は1日もしくは2日間の上映でイベント色が強いものとなる。入場料は15ドル、来場者特典として、映画ビジュアルを使ったポストカードとクリアファイルがプレゼントされる。日本アニメだけに、日本でも好評の特典サービス
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