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ブックマーク / yamadashoji.net (8)

  • 違法ダウンロード拡大:結論誘導的な文化庁「国民アンケート」 | YamadaShoji.net

    文化研究者・山田奨治の仕事Blogは熟考中のことを書いているので、後で考えを変えることがあります。内容は個人的なもので、所属組織の立場、考え、意見等を表すものではありません。) 違法DL拡大法案のまき直し検討が、またしても大急ぎで進められている。11月27日に第1回の検討会があり、年度内(2月はじめ頃まで?)にあと2回開いて結論をまとめるそうだ(第2回は12月18日開催)。既視感のある、スケジュールありきの強引な進め方というべきだろう。 まき直しにあたって、数千人規模のアンケートを実施すると聞いたときから、少しいやな予感がしていたのだが、このたび公表された結果をみると、やはりという印象が否めない。 この調査は、ネット調査会社に事前に登録してあった有報酬の協力者に対して行ったようだ。男女・年齢・地域の層別で有効サンプル数は2,580。 設問(2)侵害コンテンツのダウンロード経験の有無(その

  • 違法ダウンロード拡大:まだ気を抜いてはならない、これだけの理由 | YamadaShoji.net

    文化研究者・山田奨治の仕事Blogは熟考中のことを書いているので、後で考えを変えることがあります。内容は個人的なもので、所属組織の立場、考え、意見等を表すものではありません。) ダウンロード違法化の適用範囲を拡大する著作権法改正案は、3/13に自民党が今国会提出を見送ったことで一安心の空気が広がっているが、それはたいへんまずいことだ。自民の政治家自身による最近のツイートやブログから、事態が好転していないことがみえるからだ。 第一は、山ともひろ衆議院議員の3/19のツイートである。 午後、文科省と文化庁の方々が来所。見送りとなった著作権法改正案の経緯を説明に来られました。スクショが違法になるなどのデマが出回り、それを信じる人達も出始め、法案の中身より誤った情報の錯綜やマスコミの誤報など様々な要因が重なり、結果、見送りに。今後、更に丁寧な説明が必要です。 写真には担当官僚とみられる二人が資

  • 違法ダウンロード拡大:文化庁案の本当の危なさと滑稽さ | YamadaShoji.net

    そもそもユーザーがDLしたことをどうやって証明するのか疑問だったのだが、文化庁案ではファイルごとDLしたら違法サイト側にログが残るからわかるのだという。 それならば、その段階ですでにアップローダーが割れているわけだから、そこで海賊版流通をストップできるはずで、その先のユーザーまで摘発する必要があるのかということだ。 DL型サイトならログでわかるかもしれないが、そうしたいならば原作を丸ごと一定の固まりでDLすること、権利者の利益を不当に害する場合に要件を絞ることに、何ら不都合はないはずだ。 それだと分割DLが抜け道になると文化庁はいうが、分割DLでも「原作丸ごと」と解釈することはできるのではないか。 ストリーミング型サイトからスクショや画面保存をしたかどうかまでは、サーバー側のログだけではわからないから、ログを頼りに警察が家宅捜索してユーザーのスマホやPCを差し押さえ、そこに該当するファイル

  • 違法ダウンロード拡大:今後の注目点 | YamadaShoji.net

    文化庁小委員会の報告書案の最終的な文言調整は、主査預かりになりました。今期はもう小委員会は開催されず、2月13日の親委員会での報告に向けて、主査、事務局、委員のあいだで水面下の調整が続くようです。 注目点は、違法要件の限定が当に付くのか、どのような限定になるのか、それが刑事だけではなく民事にも付くのかに、ほぼ絞られてきたといえます。慎重審議を求める者としては、残念なことです。 報告書が親委員会で承認されたら、文化庁が法案作成に入ります。内閣法制局とのやり取りにより、文化庁の思ったような法案にならないこともあります。過去にはいわゆる「日版フェアユース」(の成れの果て)のときに、そういうことがありました(『日の著作権はなぜもっと厳しくなるのか』第2章)。なお、このプロセスは、ほぼブラックボックスです。 法案は来週からはじまる通常国会で審議されることになりそうです。法案が与党のお気に召さな

  • 違法ダウンロード拡大:パブコメの慎重論に文化庁が反論してきた件 | YamadaShoji.net

    文化研究者・山田奨治の仕事Blogは熟考中のことを書いているので、後で考えを変えることがあります。内容は個人的なもので、所属組織の立場、考え、意見等を表すものではありません。) 今日の委員会の結論は、違法化拡大に慎重で審議の継続を求める複数委員の意見が出たものの、スケジュール最優先の事務局が押し切り、報告書案を承認せず文言修正が主査預かりになったことはツイッターで述べたとおり。(ちなみに、違法ダウンロード拡大以外の部分は、パブコメ案に一部修正が入ったものの、異議なく承認された。) 方向性としては、ダウンロード違法化の拡大は行うものの、その条件については限定し(たとえば原作のまま、商業的規模など)、民事よりも刑事でさらに限定するといったことになりそうだ。 したがって、案の実態から「包括的ダウンロード刑事罰化」とわたしが勝手に呼んできたことを改めることにして、これからは「違法ダウンロード拡大

    違法ダウンロード拡大:パブコメの慎重論に文化庁が反論してきた件 | YamadaShoji.net
  • 包括的ダウンロード刑事罰化がはじまろうとしている | YamadaShoji.net

    文化研究者・山田奨治の仕事Blogは熟考中のことを書いているので、後で考えを変えることがあります。内容は個人的なもので、所属組織の立場、考え、意見等を表すものではありません。) これまでわたしは、『日の著作権はなぜこんなに厳しいのか』と『日の著作権はなぜもっと厳しくなるのか』で著作権法の改正プロセスについて、また『〈海賊版〉の思想』で「海賊版」を文芸史と文明史の観点から研究してきた。いま検討されている著作権法改正案は、日がネット社会になったここ20数年間で最悪の「改正」になってしまう恐れがある。議論の来の目的(漫画海賊版対策)に対する効果が極めて限定的なのに、ネットの利便性を下げ創造性を萎縮させるマイナスの効果が絶大だからだ。 もともとは、漫画海賊版対策の静止画ダウンロード違法化(それからして、漫画海賊版対策としては、命のストリーミング配信とは関係ない)の議論だった。それが委員

    包括的ダウンロード刑事罰化がはじまろうとしている | YamadaShoji.net
  • コミケと「共謀罪」:東京新聞コメントへの補足 | YamadaShoji.net

    文化研究者・山田奨治の仕事Blogは熟考中のことを書いているので、後で考えを変えることがあります。内容は個人的なもので、所属組織の立場、考え、意見等を表すものではありません。) コメントが掲載された東京新聞(2017/5/12朝刊)がようやく手に入った。今回は事前確認がなかったので、コメントのどこが拾われているか気になっていた。新聞コメントの常として、たくさんしゃべったことのほんの一部しか載らないので、電話インタビューで語ったことを補足しておく。 「共謀罪」に著作権法違反が入っているのは、海賊版販売が暴力団の資金源になることを減らしたいという意図だろう。しかし、資金源としては麻薬取引などのほうがはるかに大きいので、効果は限定的。海賊版がテロ集団の資金源になっている可能性は海外で指摘されているが、実例を知らない。あったとしてもそれは大きな資金源ではないと思われる。いずれにしても、現行法には

  • マンガ・アニメで論文・レポートを書く:「好き」を学問にする方法 | YamadaShoji.net

    文化研究者・山田奨治の仕事Blogは熟考中のことを書いているので、後で考えを変えることがあります。内容は個人的なもので、所属組織の立場、考え、意見等を表すものではありません。) 国際日文化研究センターで行った共同研究会の成果出版です。マンガやアニメを題材に卒論・修論あるいはレポートなどを書きたい学生さん、そうした学生を指導する教員のみなさまに参考にしていただけるような「サンプル論文集」の形で編集しました。 amazon ミネルヴァ書房 目次 はじめに 序 章 マンガ・アニメで研究するということ(山田奨治) 第I部 文化・社会からマンガ・アニメへ 第1章 語り──マンガ・アニメの伝統的コンテンツからの継承性(谷川建司) 1 何を明らかにするのか 2 『魔法少女まどか☆マギカ』 3 『JIN─仁─』 4 日人の好むナラティヴの完成形としての「忠臣蔵」 5 結 論 コラム1 戦う文豪、闘う

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