「なにかを判断するとき、人はどのように考えがちなのか」ということが書かれている本だ。「HONZのケースにたとえるなら」と考えていったら、私自身が、ともすればこの本に書かれているような考え方をしがちだ、ということがよくわかった。原題は“Everything is Obvious – Once You Know the Answer”、適当に意訳するなら、「それは当然のことだ。 - と、人は後になってから言う」といったところだろうか。 著者のダンカン・ワッツさんは、「世界の人々は6人の知り合いを通じて繋がっている」という有名なミルグラムの実験を検討し、「スモールワールドネットワーク」というモデルを作って有名になった人だ。1971年生まれ、まだ40歳そこそこ、もともとはコーネル大の物理学科で、コオロギが何故一緒のタイミングで鳴くのかを研究していた。そこから、コオロギがコーラスする際のネットワーク
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