南米・ペルー沖の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」について、気象庁は、先月も平年との差が、さらに拡大したと発表しました。ことしの冬はエルニーニョ現象の影響で、広い範囲で暖冬が予想される一方、太平洋側でも局地的に大雪となる可能性があり、気象庁が監視を続けています。 このためこの冬は、日本付近では上空に寒気が流れ込みにくくなり、北日本を除く広い範囲で暖冬が予想されるということです。また、低気圧が日本の南岸を通過しやすくなるため、寒気の流れ込みと重なると、東日本や西日本の太平洋側でも大雪となる可能性があるということです。 過去にエルニーニョ現象が続いていた平成10年1月には、寒気の流れ込みと低気圧の本州の南岸の通過が重なって関東甲信の各地で大雪となり、甲府市で49センチ、東京の都心で16センチ、横浜市で14センチの積雪を観測しました。気象庁の安田珠幾エルニーニョ情報監理官は、「日本の