先日、ある日本人の教授からメールをもらった。政治とは特に関係のない経済学者だ。メールの内容は、自身が加入している団体が8月に東京で米国研究に従事する中国のエリートらとフォーラムを開くというものだった。 一見、韓国とは関係の無さそうなフォーラム開催の知らせを私に通知してくれた理由は、日本の出席予定者の中に安倍晋三官房長官と塩崎恭久外務副大臣が含まれていたからであった。 安倍官房長官は韓国では「日本タカ派の代表的政治家」として知られている次期首相の最有力候補であり、塩崎副大臣は安倍長官と意を同じくする議員の集まりである「NAISグループ」の一員だ。すなわち、中国とそれほど親しいはずのない実力者の二人が、中国との民間外交の舞台に顔を出すというのだ。 その教授はメールに「心配だ」と書いていた。それは何も中国の出席者が安倍グループを嫌がるのではないか、という意味ではない。現在、水面下で日本と中